夫婦ともに個人事業主で、経理を一元化したい
夫(年収200・白色申告)、妻(年収300・青色申告)の夫婦です。それぞれ個人事業主を10年以上やっています。
インボイス制度導入を見据え、いま以上に家計管理・経理をしっかりしようということになりました。
妻である私が、夫の経理もすることになるのですが、法人化して経理を一元化するのは無謀でしょうか?
仕事は増えているため、経理をまとめて税理士さんに外注し、事業に専念したいと考えています。
税理士の回答

米森まつ美
回答します
「今まで以上に家計管理・経理をしっかりしよう」というお考えは、素晴らしい事です。
そこで、経理を一本化(事業の一本化)することは特に無謀であるとは考えられませんが、法人とした場合「経理」だけの問題ではなく、社会保険の加入など個人事業のときよりも支出面が増加することも念頭に入れられた方がよろしいかと思います。
また、法人化しなくとも個人事業のままで税理士先生に依頼することも可能です。
ただし、「仕事が増えて、事業に専念したい」とのお考えでもあり、また、インボイスの登録申請の期限(※)もありますので、なるべく早めに税理士先生に法人化の件も含めてご相談されてもよろしいのではないでしょうか。
※ 令和5年10月1日(インボイス開始時)から、インボイス発行事業者になるには、令和5年3月31日までに登録申請をする必要があります。
さっそくのご回答ありがとうございます。
個人事業のままで、事業の一本化をする‥‥ということでしょうか?

米森まつ美
回答します
方法として
1 事業を一本化して、法人化する
個人時代の事業内容は、「部門」として考え、それぞれの部門の責任者として、ご主人・奥様が担当します。
経理は、法人としてまとめ、決算を組むことになりますが、部門で管理を行うことにより、それぞれの成績が把握することができます。
申告は法人で行います。
なお、ご主人・奥様とも取締役に就任した場合は、「役員報酬」として報酬を得ることが出来、原則、当該役員報酬は法人の経費となります。
ご主人・奥様が得る報酬は「給与所得」となりますので、会社において、年末調整を行いますので、確定申告は必要ありません。
2 個人事業のままでする
「経理をしっかりする」ことを目的に、税理士に個人事業の経理や申告を依頼します。
ただし、個人の確定申告は、ご主人・奥様それぞれで行うことになります。
3 蛇足(消費税・インボイスについて)
法人事業であるか個人事業のままであるか、いずれにしても消費税のインボイスのことは避けては通れません。
申請が令和5年3月31日より遅くなりますと、インボイスの開始時から「インボイス発行事業者」になること等ができませんので、法人化をするか否か、インボイス発行事業者(=消費税の課税事業者=消費税の納税義務者)になるか否かなど、お早めにご検討ください。
お忙しいところ、丁寧なご回答ありがとうございました。
大変勉強になりました。
インボイスの申請の締め切りが、令和5年3月31日。もう来年に迫っていますね。
このタイミングでしっかり夫婦で話し合い、検討したいと思います。
改めましてお礼申し上げます。

米森まつ美
ベストアンサーをありがとうございます。
インボイス関係については
国税庁HPの特設ページに、Q&Aや仕組みなども掲載されていますのでアドレスをご案内します。
参考にしてください。https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice.htm
本投稿は、2022年05月26日 14時33分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。