103万円の壁は、結婚して専業主婦になる翌年にどう影響がありますか?
来年5月に結婚予定です。彼女は4月末で退職するのですが、1月から4月までの給与は総額で120万円ほどになるそうです。
103万円を超えると翌年の税金が増えると聞いたのですが、専業主婦となる翌年の税金はどのようにはどうなるのでしょうか。4月末まで働くよりも損する場合は、3月末退職を検討したいと思っています。宜しくお願いいたします。
税理士の回答

1.給与収入が120万円であれば、所得税等は以下の様になります。なお、所得控除は基礎控除額以外にないものとして計算します。
①所得税
収入金額120万円-給与所得控除額65万円=給与所得金額55万円
55万円-基礎控除額38万円=課税所得金額17万円
17万円x5%=8,500円
②住民税
55万円-基礎控除額33万円=課税所得金額22万円
22万円x10%=22,00円
2.年収が103万円以下であれば、所得税は非課税になります。また、住民税は、年収が100万円以下であれば非課税になると思います。

彼女が社会保険に加入していて保険料が給料から天引きされている場合には、その保険料が全額所得控除として控除することができます。
その場合には年収が120万円位になっても、それほどの税金にはならないと思われます。
また、年収が103万円以下であれば配偶者控除の対象になりますが、103万円を超えても120万円位であれば「配偶者特別控除」の適用対象になり、配偶者控除とそれほど変わらない所得控除が可能となります(詳細は下記サイトをご参照ください)。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1195.htm
年収を抑えれば当然税金は少なくなりますが、純粋な手取り金額を考えれば103万円以下に抑えるよりも120万円の収入を得た方が多くなり、逆転する(損になる)ことはないものと考えます。
大変参考になりました。誠にありがとうございます。
本投稿は、2019年09月11日 15時50分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。