高級腕時計売却時の課税有無と税区分について
仮定の話なのですが、普段使いしているロレックスを売却して利益が出た場合、税金はかかるのでしょうか。
ステンレスではなく、プラチナ素材でインデックス部分に小さなダイヤが埋め込まれたモデルを想定しています。こういった仕様の腕時計は、税務上「生活用動産(時計)」として扱われるのか、それとも「貴金属等」として区分されるのかで取扱いが変わるのか知りたいです。
また、このようなケースで利益が出た場合、税区分としては「譲渡所得」になるのか「雑所得」になるのか、一般的な考え方を伺えれば幸いです。
税理士の回答

三嶋政美
ロレックスの売却益が課税対象となるかは「生活用動産」か「貴金属等」とみなされるかで分かれます。税法上、通常の生活に使う家具や衣服、時計などは生活用動産に該当し、売却益が非課税となるケースが多いです。ただし、金・プラチナ・宝石といった貴金属類は別枠で、一定の価値を有する場合は課税対象となると整理されています。ご質問のプラチナ製でダイヤが埋め込まれた高級時計は、実務上「貴金属等」に近い扱いを受け、利益は「譲渡所得」として課税される可能性が高いと考えられます。なお雑所得とは性質が異なり、原則は譲渡所得区分です。普段使いしていたとしても、素材や装飾の性質によっては課税リスクがある点に注意すべきです。
本投稿は、2025年10月01日 08時36分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。