副業で年75万ほど収入を得る場合、税金は個人事業主として収めるべきか、個人で収める方が良いか
お読み頂きありがとうございます。
前提として、税金については本当に何もわからない素人の質問であること、お許しください。
税金の計算方法などについても多く調べましたが、記載されている例が実際に自分の収入ではどのように適用されるかが全くわからず、こちらに頼らせて頂きました。勉強不足で申し訳ございません。
私は現在、年収750万程度の会社員です。
副業として、ココナラというweb販売サービスを利用しており、こちらである程度の副業の収入を得られることが見込めそうです。
その額としては、75万円です。(経費を引いた額。実際には額は前後すると思いますが、具体的に納税額を計算するための予測の数字です)
そこで、質問です。
1.
税金を支払うためには、「個人で税金を納める」と「個人事業主として納める」2つのパターンが存在するようです。
それぞれ、上記の私の例の場合、税金は幾ら納めることになるでしょうか。
2.
ココナラを利用して得た収入について、個人で税金を納める場合、雑所得にあたるとのことです。
調べたところ、雑所得は195万円までなら得た金額の5%を支払うと記載してありました。
しかし、税理士ドットコムの電話窓口に相談したところ、実際には195万円以下でも30%ほど支払う必要があると話されました(理由については不明と返答されました)
どうして30%ほど支払う必要があるのかが調べても分からないため、理由を知りたいです。
3.
個人事業主として納める場合、白色申告と青色申告の2種類があるようです。
今回の私の例の場合、どちらを適用する形が良いでしょうか。
あらためて、税金について本当になにもわかっていない質問でお恥ずかしい限りです。
私には税制はむずかしく、非常に困っています。どなたかご回答頂けますととてもありがたいです。
ご回答お待ちしております。よろしくお願いいたします。
税理士の回答

1.相談者様の所得金額、税金の計算は、以下の様になります。
(1)給与所得
収入金額750万円-給与所得控除額185万円=給与所得金額565万円
(2)雑所得
収入金額-経費=雑所得金額75万円
(3)(1)+(2)=合計所得金額640万円
(4)所得税
640万円-基礎控除額48万円=課税所得金額592万円
592万円x20%-427,500円=756,500円
756,500円-源泉所得税(給与)=納付税額
(5)住民税
640万円-基礎控除額43万円=課税所得金額597万円
597万円x10%=597,000円
2.税金の計算は、合計所得金額に対して税率を掛けて計算されます。
3.相談者様の場合は、本業が給与所得者のため白色申告になります。
出澤さま、
丁寧なご回答ありがとうございます。上からじっくりと読ませて頂きました。白色申告になるとのこと、ありがとうございます。
非常にわかりやすく理解できた部分と、わからないことがいくつかございます。理解が悪くて本当に申し訳ございません。
1.
回答の 1. で計算いただいた所得金額・税金の計算は「個人で支払う場合」のものに見えました。
以下の認識が間違っていないか教えて頂けますでしょうか。
・「個人で支払う場合」と「個人事業主として支払う場合」では、結局支払うお金の計算方法は同じ
・「個人事業主として支払う場合」では、白色申告による控除などが受けられるため、最終的に支払う額は少なくなる
2.
副業単体としてではなく、本業とあわせて課税されることは理解できました。
合計額は 756,500(所得税) + 597,000(住民税) となりますが、
このうち、副業で稼いだぶんの税金はそれぞれいくらになるか、というのは計算可能でしょうか?
調べたところ、確定申告の際に「給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択」というものが選べて
「自分で納付」を選択すると、副業ぶんの住民税だけ、自分で納付できるようになるようです。
その際に納付する金額は事前に知ることは可能でしょうか?
また、副業ぶんの所得税にかかる金額は、同様に自分で納付はできないのでしょうか?
質問ばかりですみません。
ご回答お待ちしております。よろしくお願いいたします。

1.
(1)個人、個人事業主は、ともに所得金額、税金の計算は同じになります。
(2)白色申告は、青色申告と違い控除はありません。
2.副業分の所得税は、756,500円-給与の源泉徴収税額 になります。住民税は、副業の所得金額(収入金額-経費)x10%(定率)になります。副業分の住民税は、普通徴収を選択すれば、自分で納付できます。所得税額は、確定申告の期限に、副業分の所得税を自分で納付することになります。
出澤さま、
とてもわかりやすいご回答ありがとうございます。
私でもたいへんよく理解できました。本当にありがとうございます。
最後に1点質問です。
個人と個人事業主について「支払う税金の額が同じ」かつ「控除もない」
だと、個人事業主になるメリットがあまりないように思えませんでした。
個人事業主開業の手間もかかると予想しています。
あらためて表題の質問をさせていただきたいです。
・個人事業主になるメリットは何か
・収益が75万の場合、個人で納めるか個人事業主になって納めるかどちらが一般的か
こちらをお教え願いますでしょうか。
何度もたいへん申し訳ございません。
どうぞよろしくお願いいたします。

1.継続的に反復的に事業的規模で事業をされるのであれば、開業届、青色申告承認申請書を提出して、個人事業主になります。白色ではなく青色の場合は、青色申告特別控除額55万円(電子申告の場合は65万円)がありますので大きな節税ができます。
2.75万円の収入(副業)であれば、個人での納付になります。また、75万円が事業収入(本業)になれば、個人事業主=個人 になり、こちらも個人での納付になります。
出澤さま、
丁寧な回答、本当にありがとうございました。
個人での納付を行おうと思います。金額についても、予想がつけられるようになりました。
何も知らない私に丁寧に教えて頂き、非常に助かりました。ありがとうございました。
本投稿は、2020年08月24日 16時49分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。