源泉徴収票のある所得と源泉徴収票のない所得の確定申告の方法
源泉徴収されている給与と源泉徴収されていない所得の確定申告の方法
3つの仕事をかけもちしてます。
仕事先AとBは明細に「給与」と書かれてあり、毎月所得税が引かれています
仕事先Cは「給与」という記載はなく、所得税引かれてません(年末年始に源泉徴収票の発行もないそうです)
そもそもCとは雇用契約を結んでいません。依頼された仕事を在宅でこなしています。
かと言って「業務委託契約」だとも言われてません。
確定申告の方法は、AとBは源泉徴収票を見ながら簡単にできると思います。
問題はCです。源泉徴収されず、源泉徴収票もない、この場合はどうやって確定申告すればいいでしょうか?
仕事内容は、通信教育のレポート添削です。
小さな会社が営んでいます。
毎月のCからの受給額を計算して合計額を記入すればいいですか?
雑所得になりますか?
源泉徴収されてないので、源泉徴収額は「0」と記入していいのでしょうか?
教えて下さい。
あと、所得税天引きしない、源泉徴収票も発行しない、ということは、従業員の給与支払い情報が税務署に出されていないのではないか?そんな事業所って法律違反じゃないか?と疑問です。
私が確定申告してはじめて、税務署は私がCから収入があることや、収入額、課税か非課税かを知るのでしょうか?
これについても教えて下さい。
よろしくお願いします。
税理士の回答

梶原光規
毎月のCからの受給額を計算して合計額を記入すればいいですか?
雑所得になりますか?
雇用契約がなく、源泉徴収票もないのであれば、事業所得か雑所得になります。継続して行うことがないのなら雑所得となるでしょう。
ご質問のように、支給された金額の合計を計算してください。
このCへの仕事をする上で必要だった経費、例えば通勤の交通費や筆記具の購入費などは、必要経費に算入できますので、この金額も集計しておいてください。
源泉徴収されてないので、源泉徴収額は「0」と記入していいのでしょうか?
はい、0になります。
あと、所得税天引きしない、源泉徴収票も発行しない、ということは、従業員の給与支払い情報が税務署に出されていないのではないか?そんな事業所って法律違反じゃないか?と疑問です。
給与を支払う場合、税務署に「給与支払い事務所等の開設届け出」を提出するのですが、常時給与の支払いをすることがない個人事業主はこの届出を提出していない場合があります。
金額が少なく、常時雇用していない場合は問題ありません。
私が確定申告してはじめて、税務署は私がCから収入があることや、収入額、課税か非課税かを知るのでしょうか?
そうなる可能性が高いです。

C社からの収入は特に契約は結んでいなくても給与ではなく雑所得になると思われます。
この場合、源泉徴収が必要な報酬であれば別ですが、レポートの添削に対する報酬であればその必要もないですから、特にあなたに対する支払を税務署などに報告する義務はありません。
なお、確定申告の際は収入から必要経費を引いて所得金額(源泉徴収税額は0)を算定して、給与所得と合計して総所得金額を計算していただくことになります。
早速の回答をありがとうございました
源泉徴収されない理由や、申告の方法がとてもよく分かって安心しました
たしかに、常時雇用し常時支給していない会社ですし、報酬でも、レポート添削業務の報酬なら給与支払報告書の提出義務がないのも分かり、会社への疑念も晴れました
それが分かって更に質問がでてきたのですが、私が確定申告をすることではじめて税務署が私の情報を把握したら、税務署は会社に何らか指導をしますか?
それによって会社が過去の情報開示し、税務署は過去に遡って私のC社からの収入を見つけ、私は追加納税する必要は出てきそうですか?
でも、そもそも源泉徴収の義務なし、給与報告書も出さなくていいわけなので、税務署としても把握できないから、一般的にはそこまでしないでしょうか?
今年分はちゃんとしよう!と心を入れ替え、確定申告をしたいと思っているのですが、ただC社のことでつまづいて、色々質問させていただきました。丁寧な回答に感謝します。

税務署はあなたが確定申告することによってC社との取引があることを把握することになりますが、その取引自体過去からあるのかどうかは分かりませんので、税務署が過去に遡って調査することは考えにくいですね。
それができるほどの情報の蓄積とマッチング体制が整備されておらず、税務職員が手作業でマッチングするほどの人手もありません。

梶原光規
何らかの後ろめたい事実があるのであれば、早めに正しく申告し直すことをお勧めします。
税務調査がいつ、どのような情報がきっかけで行われるかはわかりません。
教えていただいた通り、雑所得で申告します。
業務に関する備品購入も、レシートとっておく必要ありますね。
実際に受給した額−必要経費ででた金額で申告すれば良いのですね
源泉徴収額は0、
支払い者は、Cの名称、住所でいいですね
AとBも年末調整しない源泉徴収票なので、3社分まとめて申告します
なんか、なぜか上に何度も同じ文章が連発して出てきて…すみません
早速の回答ありがとうございました!
そうなんですね、確かに税務署はまずは私の今年分の状況しか把握できません。それがいつからあったのかまで遡ってひとつひとつチェックというのは大変な作業だと思いますし。
色々と分かりやすく説明して下さり、ありがとうございました😊
昨年、一昨年と確定申告してこなかったのが後ろめたくて、今年からはちゃんとしようと思い直しているところです。
早めの申告ですね!分かりました!
親切に教えて下さりありがとうございました😃
すみません、もうひとつだけ質問させて下さい。
雑所得も障害者控除の対象になりますか?

梶原光規
所得税法における障がい者控除は、雑所得からも控除できます。
早速のお返事ありがとうございます
障害者控除もできるなら、年収103万に満たないかもしれません。
12月に、3社からの収入を計算して、控除額(38万+27万)を引いてみます。
税金の制度はなかなか難しいですね。C社が源泉徴収票くれるなら良かったのですが…
でも今回色々勉強して、分からないことをここで質問させていただき、少しずつ理解していきます!
ありがとうございます。
本投稿は、2020年08月29日 15時06分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。