夜職を辞めて昼職へ
働いている風俗を辞めて昼職に転職しようと思っています。
今までずっと無申告で無職という扱いになっていたのですが、職に就いたことで会社から所得税が納められる際に、税務署は"この人今まで何してたのか"とはならないんでしょうか?
転職をきっかけとなり、今さら納税があり、逆に今まで納税がなかった(無職で無申告)ことに、疑問が湧いて過去の税務調査をされたりするんでしょうか。
年間200万いかないくらいで7年分だと考えると納めないといけない税金はいくらになってきますでしょうか。
税理士の回答

税務調査をされるにしろされないにしろ、無申告は刑事罰の対象となる犯罪に該当してしまいますので、すぐに税務署へ行って事情を話して過去の分も申告してください。
例えば年間200万円の事業収入があったとすれば基礎控除48万円を差し引いて所得は152万円です。所得税率5%+住民税率10%=税率15%を乗じれば、1年分の税金は23万円くらいになるでしょう。
それが7年分(161万円)と、不納付加算税が自主的な納付をした場合で税額×5%(=8万円)上乗せされます(税務調査の指摘後だと5%でなく15%とか20%とかもっと重くなります)。
(参考:確定申告を忘れたらどうなる?ペナルティや対処法を解説)
さらに延滞税が年最大14.6%、これは例えば7年前の分に関しては6年分の延滞税が生じます。あくまで概算ですが、23×14.6%×(6+5+4+3+2+1)=最大70万円となります。
本当に概算ですが、161+8+70=最大239万円くらいになるかと思います。実際には所得税と住民税は納める先が違うので別々の計算と別々の納付になりますが、いずれにしろまず申告してくださいとしか言えません。

三嶋政美
「昼職への転職=即、税務署が過去を調査する」という流れには必ずしもなりません。税務署は膨大な国民の中から、情報・証拠・疑義がある対象に絞って動きます。今回のように、過去の収入が帳簿にも支払調書にも残らず、金額も年間200万円未満であれば、調査リスクは相対的に低いといえます。ただし、万一過去の収入が特定されれば、最大7年遡及、延滞税・加算税含めて総額で200万円以上になる可能性はあります。転職を機に正しく納税を始めることは大変意義ある一歩です。今後の安定と信用を築くうえでも、過去を恐れすぎず、前を向いて進まれることをおすすめします。
不安を煽らず注意喚起をして下さって感謝致します。
転職を機に自分を見つめ直そうと思いました。本当にありがとうございました。
本投稿は、2025年06月09日 19時55分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。