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商品を代金引換で発送する仕訳の添削をお願いいたします。

商品代金9,000円と送料・代引手数料をご負担いただく場合

注文時お支払合計:商品代金+預り金(送料+代引手数料)
売掛金9,750/売上9,000
       預り金750

発送時:後日回収される送料+代引手数料を窓口で現金で立て替えて発送、超過の場合こちら負担
預り金750/現金850
荷造運賃100

回収金振込時:振込手数料(支払手数料)相殺
預金9,630/売掛金9,750
支払手数料120

現金や荷造運賃が取引完了してもゼロにならず正しい仕訳はどうなりますでしょうか?
また、発送時に持込割引で預り金に100円差額が出る場合もあり、合わせて教えていただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。

税理士の回答

「送料や代引手数料」を顧客に負担してもらうという場合、多くの人は立替金であるから「預り金」という科目を用いているケースが多くみられます。
この「立替金」というのは他人である顧客の代わりに支払う(代行する)ものですから、その立替えた「送料や手数料」の領収証等の宛名はその顧客の名義でなければならないことになります。そして、その領収証等は必ず顧客に引き渡さなければなりません。

しかしながら、現実には、その「送料や手数料」は、売上先が自己を当事者として運送会社等と取引しているため、売上先の名義の請求書や領収証等が発行されているのではないでしょうか。
このため、送料・手数料を別途負担としたところで、現実に支払った送料や手数料をそのまま顧客に請求しているとは限らないことから、その送料・手数料を含めた全額を売上高として処理しなければならないことになります。
よって、上記の例では、9,750すべてを売上高、実際費支払った荷造運賃100・支払手数料120をそのままそれぞれの科目の必要経費として処理することになります。

土師様
お忙しいところご回答いただきましてありがとうございます。
ご説明を頼りに再度組み立てたいのですが「9,750すべてを売上高」以外がわからず再度お助けください。

お客様への注文明細には商品価格9,000、送料500、代引手数料250、合計9,750の場合です。
・受注日
送料や代引手数料は「預り金」でも「立替金」でもなく「売上」に含める=注文明細上のお支払い合計金額
よって、
売掛金9,750/売上9,750

・発送日の仕訳に混乱しています。
窓口で現金払い850円を売掛金内の750円と当店負担100円で置き換えるというイメージなのですが
必要経費として荷造運賃100/現金100、はわかるのですが、
750はどのような仕訳にすればいいでしょうか?
また、逆に750円より少なく済んで雑収入が発生する場合があります。この場合の仕訳方法もお願いします。

ちなみに青色申告オンラインでは、現金を事業と個人を分けない設定で送料負担分を入力するので事業主借となっています。

・回収代金の入金時はこのままでしょうか?
預金9,630/売掛金9,750
支払手数料120/

他の相談ケースを見ると、売上計上の日付は受注時ではなく発送日としているようで
当店の場合、受注日から2、3日後に発送です。
受注当日の仕訳は不要で、発送日に、売掛金9,750/売上9,750と荷造運賃を仕訳るべきでしょうか?

無知な上、理解不足で申し訳ございません。できれば具体的な仕訳をご提示いただければ助かります。
よろしくお願いいたします。

送料等を含めてすべてを売上高とするのですから、「売掛金のうちの750円」という考え方は生じないことになります。したがって、実際の送料は100円安くなったところで、100円雑収入が発生するという考え方もなくなります。
よって、送料及び手数料が発生した時に、支払うべき金額を「荷造運賃」「支払手数料」として必要経費に計上すればいいのです。
つまり、最初に説明した通り、実際に掛かった送料をそっくりそのまま請求しているのではなく、契約上送料負担を750円としているだけなのですから、「立替払い」ではないこととなり、実際に掛かった送料が750円より安くなればその分だけ売主の儲けとなります。
「立替払い」と主張するのであれば、750円の送料を顧客に請求したにもかかわらず、実際には650円で済んだのであれば、差額の100円は返金すべきだということになります。
実際に安く済んだのであれば返金していますか。一方、多く掛かれば追加料金を請求していますか。ほとんどの場合、すべてと言ってもいいかもしれませんが、差額の調整をしていないと思われます。これが、「立替払い」でないという理由です。

売上の計上基準は「引渡基準」です。よって、発送している場合は、原則として「発送日」を売上日とします。
このため、発送日を以って、売上と荷造運賃が計上されます。
 売掛金 9,750 / 売上高 9,750
 荷造運賃 650 / 未払金  650

なお、売掛金回収時の仕訳は上記のとおりで問題ありません。

土師様
早々にご返信いただきありがとうございます。

送料等を含めてすべてを売上高とするのですから、「売掛金のうちの750円」という考え方は生じない。実際の送料は100円安くなったところで、100円雑収入が発生するという考え方もなくなります。
実際に掛かった送料をそっくりそのまま請求しているのではなく、契約上送料負担を750円としているだけなのですから、「立替払い」ではないこととなり、実際に掛かった送料が750円より安くなればその分だけ売主の儲けとなります。
差額の調整をしていないと思われます。これが、「立替払い」でないという理由です。


お客様に発行する注文明細や運送会社の送料明細の各数字を仕訳に反映しなくてはという認識や、儲けになった金額、差額をどうしたかのような仕訳しなくては、という認識が間違っていました。

売上の計上基準は「引渡基準」です。よって、発送している場合は、原則として「発送日」を売上日とします。


明確になりました。こちらで記帳していきます。

このため、発送日を以って、売上と荷造運賃が計上されます。
 売掛金 9,750 / 売上高 9,750
 荷造運賃 650 / 未払金  650


売掛金回収時の仕訳は上記のとおりで問題ありません。


預金9,630/売掛金9,750
支払手数料120

実際に入力してみました。荷造運賃と未払金は残高が増え続けることになると思います。
売上(収入)と経費(支出)として、経費は積み上がった額を申告するということでしょうか?
最初に戻ってしまい申し訳ないのですが、店負担分以外は回収金の中で相殺されるという感覚でいたため、特に未払いが増えたままでいいのかという疑問が出てしまいました。
何度も申し訳ありません。よろしくお願いいたします。


本投稿は、2023年04月04日 03時18分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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