事業領域に関連する助言の提供などによる謝金収入の仕訳
個人事業 (免税事業者) を営んでいます。
以下のような要請で得られた謝金収入は、個人の雑所得として仕訳けるべきでしょうか。それとも、個人の雑所得ではなく事業の収入 (売上?) として仕訳けるべきでしょうか。
また、事業の収入として仕分ける場合は、どのように仕分けるべきでしょうか。
事例:
ある大学から、学内で設けている委員会の委員として当方の事業に関連する領域の専門的知識・経験等に基づく助言の要請がありました (提供成果物: 専門的知識・経験等に基づく助言)。
また、別の大学からは、当方の事業に関連する領域の研究データの整理・解析と、整理・解析したデータに基づく見解の作成の要請がありました (提供成果物: 整理・解析したデータ, 見解文書)。
いずれのケースも、業務委託の報酬ではなく謝金として支払いたいとのことでした。
何らかの業務に付随する謝礼ではなく実質的に業務であるため、現時点では以下のように仕分けています。
業務の締め日:
借方: 売掛金, 受け取り報酬の源泉徴収税
貸方: 売上
個人口座への入金日:
借方: 事業主貸
貸方: 売掛金
個人口座から事業口座への入金日:
借方: 普通預金 (事業口座)
貸方: 事業主借
税理士の回答

こんにちは。所得の区分についてのご相談ですね。
結論から申し上げますと、私の見解としましては事業所得に含めてご申告をしていただいて構わないかと考えます。
当該謝金収入は、相談者様の事業に関連する領域の専門的知識と経験に基づくもの、とありましたので、事業所得に関するものであろうと判断しました。
しいて言うなら、事業所得内の「雑収入」という印象でしょうか?
(もちろん、事業所得内の「売上」でも構いません。はっきり基準があるわけではありませんので。)
また、あえて雑所得としてしまいますと、事業所得と区分したうえで雑所得として独立で収入と経費の計算を別途行う必要が出てきますので手間もかかります。
仕訳についての情報もありがとうございます。
書き込んでいただいた仕訳方法で、問題ないと考えます。
村田先生
早々に丁寧な回答をいただき、ありがとうございます!
雑収入の方がより適切とのご助言も参考になりました。
大学から個人に対する業務発注の形態として、それなりに幅を利かせている (特に、物品ではなく知識・役務提供の場合) こと、年間では当方の事業規模に対してそこそこ目立つ規模で積み上がること、から、売り上げと雑収入のどちらがより適切か、悩んでおりました。
本投稿は、2024年06月04日 14時01分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。