商品廃棄に関して
表題の件に関して質問です。
今期、弊社商品の廃棄を検討しており、実際に廃棄するとなった場合
、会計処理はどうなりますでしょうか?
また、廃棄に伴う運賃や廃棄作業代などが出た場合は棚卸に考慮されるのでしょうか?
弊社は。毎月棚卸をしており、
商品/期首商品棚卸高
期末商品棚卸高/商品
で処理を行っています。
なにか特別な処理があるようであればこちらご教示いただけますと幸いです。
税理士の回答

商品廃棄に関する会計処理について、以下に概要を説明します。
1. 廃棄商品の会計処理
廃棄する商品は「在庫」として帳簿上計上されているため、実際に廃棄が行われた場合、以下の処理を行います:
仕訳例
廃棄商品の原価を棚卸資産から減少させる仕訳:
(借方)棚卸減耗損 XXX円
(貸方)商品 XXX円
棚卸減耗損(あるいは「商品廃棄損」など適切な科目)を費用として計上します。
廃棄に伴う仕訳を行った後、月次棚卸表にも反映させる必要があります。
2. 廃棄に伴う運賃・廃棄作業代
廃棄にかかる運賃や作業代も費用として計上しますが、これは棚卸資産の評価額には直接影響しません。以下のように処理します:
仕訳例
廃棄に伴う費用の計上:
(借方)支払運賃 XXX円
または
廃棄処分費 XXX円
(貸方)現金(または未払金) XXX円
運賃や廃棄作業費が商品原価に含まれるわけではないため、棚卸評価の調整ではなく「販売費及び一般管理費」や「特別損失」として処理するのが一般的です。
3. 特別な処理が必要な場合
特別損失として計上するかどうか:
商品廃棄が通常の経営活動の一環として発生する場合は「販売費及び一般管理費」に計上します。ただし、大規模な廃棄が発生し、異常な事態と判断される場合には「特別損失」として計上することも検討します。
税務上の注意点:
商品廃棄に関しては、税務調整が必要になる場合があります。廃棄の事実を証明できる書類(廃棄証明書や写真など)を保存しておくことが推奨されます。
4. 棚卸計算への影響
毎月棚卸を行っている場合、廃棄された商品分を「期末商品棚卸高」から除外する形で調整します。この調整を行うことで、月次の正確な利益計算が可能になります。
棚卸計算の例
期首商品棚卸高:1,000,000円
仕入高:500,000円
廃棄商品:100,000円
期末商品棚卸高(廃棄後):1,200,000円
計算式:
売上原価 = 期首商品棚卸高 + 仕入高 廃棄商品原価 期末商品棚卸高
必要な情報
廃棄に関する具体的な金額や品目
廃棄の理由(例えば、期限切れ、不良品など)
廃棄費用(運賃や作業代)
ご回答ありがとうございます。
大変勉強になります。
本投稿は、2024年12月04日 14時26分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。