3年間申告漏れをきちんとするには!
個人事業主として年間400万円位(3年間)の業務委託手数料があります。昨年度含め3年連続無申告のままです。(過去にはずっとアルバイトだったので申告した事がありません)
来年に就職する可能性が出て来たので、今までの負の遺産を解消したいなと考えられるようになりました。
これを機に今期にきちんと納税(3年間の滞納分やその利息含めて諸々全て)するには、いったいいくら位お金がかかるものでしょうか!?
対応としては、税務署の窓口に自分が行ってやる場合と、スポット的な税理士にお願いする場合(委託手数料は相場的な金額)とあると思いますが、
その両方でいくらかかるか教えて頂けると幸いです。
経費等の領収書はちゃんと取っていなかったので、経費算入できる明確なものはありません。
どうぞよろしくおねがいいたします。
税理士の回答

【前提条件】
・業務委託収入:約400万円/年 × 3年
・経費:証拠がなく、ほぼなしと仮定
・青色申告なし(=白色申告)
・所得控除は基礎控除48万円のみと仮定
・過少申告・重加算なし(自主的に申告)
・今後はきちんと納税する意思あり
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【1】概算の所得税・住民税・延滞税等(3年分)
(1)各年の所得税(概算)
• 課税所得:400万円 - 48万円 = 352万円
• 所得税:およそ30~35万円/年
→ 3年分で 約100万円
(2)住民税(概算)
• 所得割・均等割など含めて:約30万円/年
→ 3年分で 約90万円
(3)延滞税・無申告加算税(おおよそ)
• 延滞税:約10%前後
• 無申告加算税:自主申告なら5~10%
→ 合計で約30万円程度の加算と想定
(4)合計目安:
→ 約220万円前後(3年分の税・加算分を含めて)
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【2】申告・納税の方法別 比較
◆方法①:自力で税務署に行って申告する場合
• 費用:0円(手間はかかる)
• 窓口で「過去の無申告を申告したい」と伝え、確定申告書を年ごとに作成
• 収支内訳書なしで「売上=所得」として計算すればOK
• 領収書がない場合でも、経費0円として申告は可能
→ メリット:費用がかからない
→ デメリット:時間がかかる、心理的負担あり、加算税の交渉等に不安あり
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◆方法②:スポットで税理士に依頼する場合
• 費用相場(白色申告・経費資料少・3年分)
→ 1年あたり5万円〜8万円程度 × 3年
→ 合計で 15万~25万円前後
• 税務署対応もしてくれる場合あり(別途数万円)
• 納税資金の見積もりや、少しでも経費を探す努力もしてもらえる
→ メリット:安心・正確・交渉力あり
→ デメリット:費用がかかる
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【3】対応の流れ(おすすめ)
1. 現時点で貯金があるなら、まず200~250万円を確保
2. 「納税意思がある」ことを示すために税務署に自主申告
3. 税理士をスポットで雇うか、自力で税務署相談のうえ確定申告
4. 分割納付も検討可能(事情を説明すれば柔軟に対応してもらえる)
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【まとめ】
・税額目安:220万円前後(税・加算税含む)
・税理士費用:15〜25万円前後(スポット依頼)
・対応方針は、「自力で税務署に出向く」or「税理士へスポット依頼」いずれでもOK
・自主的に出向けば、罰則(重加算税や刑事告発)はまずありません
早速のご回答を頂きまして、どうもありがとうございました。
頂いた内容がとても分かりやすく大変参考になりました。
年金も未だに払った事がなく、税金に関しても全く関心がありませんでしたが、これをきっかけに国民の義務を果たしていこうかなと思っております。
相談して何年かに分割して頂き、コツコツと返済していこうと考えております。
コレから就職する会社には、過去の税金が未納の事がバレないか!?ドキドキですが、
その会社に迷惑がかからないように、なるべく早く返済をスタートしていけるように頑張ります。
この度は、どうもありがとうございました。

とんでもないです!お役に立てて何よりです
本投稿は、2025年05月24日 07時50分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。