旅費交通費の記録について
フリーランスで個人宅にお伺いする仕事をしております。
出先から依頼主宅へ出向いた場合や、2件お宅をはしごする場合、帰りに買い物に寄った場合などの旅費交通費の扱いについての質問です。
現在、基本的に往復交通費は依頼主様に負担して頂いています。
ですので、往復交通費込みで受け取る金額を売上とし、旅費交通費は別で計上しています。
しかし、上記のように出先から依頼主宅へお伺いした場合など、頂く往復交通費と実費が違うことがあります。
交通費込みで売上に仕訳しているので仕訳帳は問題ないのですが、経費帳の旅費交通費と仕事用Suicaの履歴記録が困っています。
交通費として計上できるのは、出先から向かう往路からOKでしょうか?復路のみでしょうか?それとも、家から真っ直ぐ依頼主宅へ向かった場合にかかったはずの交通費を計上して良いのでしょうか?
仕事用のSuicaとプライベート用のSuicaを分けているのですが、
仕事用Suicaの履歴と旅費交通費が合わなくなってしまうので、現在そのような場合はプライベート用Suicaを利用して事業主借として処理しています。
毎回事業主借ばかり使うのもスッキリしないので、一般的にこのような場合はどうするものなのか教えて頂きたいです。
宜しくお願い致します。
税理士の回答

経費として計上する旅費交通費は、実際に業務行為として支払った支出額を計上します。出先から向かったのであれば、出先からかかった交通費支出額です。支出もしていないのに家から依頼者宅に向かったと想定した交通費を計上したら経費の粉飾(脱税)になってしまいます。
なお、仕事用Suicaとプライベート用Suicaを分けて管理しているのは非常に良いことだと思います。しかし、質問者様のように個人事業者の場合には、業務とプライベートが混在することが多いと思いますので、仕事用Suicaの履歴印刷物だけで用が足りるかというと現実的には困った状態になってしまいます。従って、Suicaの履歴印刷物は、「旅費交通費精算書」の基礎資料程度と考える必要があり、別途「旅費交通費精算書」を作成することが望まれるところです。
以上、誤解なきようご理解ください。
福田先生
ご回答ありがとうございます。
他の方の質問で、出張先からそのまま旅行に行った場合、自宅と出張先の往復交通費は本来かかる交通費として請求できるというものを見つけたので、混乱しておりました。
出先から向かった場合は出先からかかった交通費が旅費交通費なのですね。
ちなみに、帰りに買い物に寄るために他の駅(帰宅までの途中下車ではなく、違う方向の駅)に向かった場合はどうなるのでしょうか?
復路としてその買い物に寄った駅までの額を計上して良いのか、復路は旅費交通費にできないか、どうなるのでしょうか?
また、教えて頂いた旅費交通費精算書について調べてみました。
これは経費帳の旅費交通費についての記録とは異なるのでしょうか?
経費帳に旅費交通費の細かな動き(何線のどの駅からどの駅までいくらか)を毎回記載しております。それとは別につける帳簿なのでしょうか?
重ねて質問申し訳ございません。
お時間のある時にご回答頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。

1、「帰りに買い物に寄るために他の駅に向かった場合」は、その買い物が業務の一環として行われた行為か否かにより異なります。業務の一環として他の駅に向かったのであれば当然すべて旅費交通費になりますが、プライベートの用事で向かったのであれば単に家計費の支出になりますので旅費交通費にはなりませんので、出先から真っすぐに帰宅した交通費相当額を旅費交通費として計上することが妥当であると考えられます。
2、旅費交通費精算書について、質問者様は経費帳の中できちんと細かな動きの記載までされているのですね。それならば、わざわざ旅費交通費精算書を作成することもないものと思われます。人によっては、Suicsの履歴印刷物やチャージした領収書のみで経費帳等に記載している人も散見されるのです。
以上、誤解なきようご理解ください。
福田先生
丁寧なご回答ありがとうございます。
出先から依頼主宅へ向かった場合は「出先からの実費」で、帰りにプライベートな買い物に寄った場合は「真っ直ぐに帰宅した交通費相当額」を計上するのですね。
旅費交通費精算書に関しても、分かりやすいご説明ありがとうございました。
事業主借を使うのではなく、
交通費は仕事用suicaで統一し、
経費帳に「帰りにプライベートな用事で寄り道したため、真っ直ぐに帰宅した交通費相当額を計上する(suicaの履歴とは異なる)」として真っ直ぐ帰宅する場合の経路と値段を記録していくという理解を致しました。
となると貯蔵品の残と旅費交通費が合わなくなってくる気もしますが……難しいですね。
お聞きして良かったです。
ありがとうございました。
本投稿は、2019年11月27日 15時40分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。