社員の学費を経費として処理ができるか
ご担当者様
お世話になります。
この度、社員の学費を経費として処理できるかお尋ねしたく書き込み致します。
私はインターネット広告を扱った会社の代表を務めております。
弊社社員の多くは高校卒業や大学卒業の者が多いのですが、アンケートで調査したところ、働きながら大学や大学院へ進学(夜間やⅡ部)を希望している者が多くいる事がわかりました。
その志は評価に値すると考えており、会社としてもサポートしてあげたいです。
その場合、書籍費や学費など会社の経費として清算してもよいのでしょうか。
また、それらが可能な場合どの範囲まで会社がサポート出来るのでしょうか。
お忙しい中恐縮ですが、お答え頂ければ幸いです。
宜しくお願いします。
税理士の回答
会社が従業員さんのために学費を負担した場合の、税務上の見解をお伝えします。
一般的に、会社の業務の遂行に直接必要な技能・知識を習得するための研修費用であれば会社の経費になり、その本人にも給与課税は生じません。
問題は「業務の遂行に直接必要かどうか」です。その研修等の内容が、現に営んでいる業務に直接に必要な技能や知識であるかどうかがポイントとなります。
(例えば、経理担当者に簿記学校に通わせる等)
御社はインターネット広告の会社とのことですので、その業務に関連した書籍費用や学費であれば、会社負担も可能かと思いますが、一般的な総合大学の授業料を会社で負担するとなると、従業員さんへの「給与」と認定されることが考えられますのでご注意ください。
「給与」と認定されますと、会社では経費になりますが、従業員さん本人にとっては収入となりますので、所得税・住民税がかかってまいります。(会社としては源泉税の徴収が必要になります。)
本投稿は、2014年06月16日 18時00分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。