初歩的な損害保険料(2年契約)の仕訳につきまして
いつも大変お世話になっております。2月決算の当法人でございますが、損害保険(賃貸火災保険)で4月1日(当期11か月分)より2年契約、6,410円の仕訳につきまして色々と情報収集を致しております。仕訳方法として下記の3パターンのように理解いたしましたが、何か勘違いなど過不足がありそうで心配です。
決算整理の際に漏れが少ない方法としたいと考えておりまして、ご相談させていただきたく存じます。何卒宜しくお願い申し上げます。
【前提】
ひと月あたりの費用計算:初回269円、以降267円
269+267x23=6,410円
(A)実際に支払った日にちにて、長期前払い費用としておくパターン
支払日で長期前払いとして仕訳し、決算整理の際に当期月数(11月)分の保険料を長期前払い費用から振り替える。
【支払時】
長期前払費用6,410 現金6,410
【決算時】
損害保険料2,939 長期前払費用2,939
【次回決算時】
損害保険料3,204 長期前払費用3,204
【次々回決算時】
損害保険料267 長期前払費用267
(B)支払った日にちで損害保険料として全額支出しておくパターン
支払い時には損害保険料として仕訳、決算整理時に3,471円長期前払費用に振替える。
【支払時】
損害保険料6,410 現金6,410
【決算時】
長期前払費用3,471 損害保険料3,471
【次回決算時】
損害保険料3,204 長期前払費用3,204
【次々回決算時】
損害保険料267 長期前払費用267
(C) 支払った日にちで費用仕訳まで実施するパターン
費用化スケジュールを計算して仕訳ておき当期決算はその仕訳のままとします。
【支払時】
損害保険料2,939 現金 6,410
長期前払費用3,471
【決算時】
仕訳なし
【次回決算時】
損害保険料3,204 長期前払費用3,204
【次々回決算時】
損害保険料267 長期前払費用267
以上です。次回決算時以降は前払費用が残るので決算整理の時に気づきやすいかなと思いまして、(C)が初回の決算整理時に手がかからない(漏れがない)のかなと思いましたが、会計本来の考え方などから、どのようなケースが多いのか、また、実務的に気付きやすいと考えられるのでしょうか、大変初歩的な質問で誠に申し訳ございませんがご教示頂ければ幸いです。
税理士の回答

会計本来の考え方からすると、決算日から、1年以内に費用化するものは前払費用として処理し、1年以後に費用化するものは長期前払費用として処理する必要があります。
(C)で言うと支払い時の仕訳の「長期前払費用」を「前払費用」として処理し、決算時に
(借方)長期前払費用 267 (貸方)前払費用 267
として振り替えるのがよいのではないかと思います。
次回決算時は
(借方)損害保険料 3,204 (貸方)前払費用 3,204
(借方)前払費用 267 (貸方)長期前払費用 267
次々回決算時は
(借方)損害保険料 267 (貸方)前払費用 267
となります。
お忙しいところご回答ありがとうございます。
支払い時は前払い費用としておき、決算時に翌々期分を長期前払と振替、
次回決算時に前払費用を保険料、長期前払い費用を翌期用に前払費用に振り替えておく
このような流れで理解させていただきました。
大変助かりました。ありがとうございました。
本投稿は、2021年05月28日 21時14分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。