一部廃棄した固定資産の償却方法について
償却している固定資産の一部を償却した場合ですが、一部廃棄の後の減価償却費は取得価額から算出した数値をつかうのでしょうか?それとも一部廃棄後の帳簿額で算出し直し償却していくのでしょうか?
税理士の回答
設例を用いて説明すると以下になります。
【設例】
当初取得価額 1,000
除却までの償却費 300
除却割合 40%
耐用年数 10年
☆定額法の場合(償却率 0.100)
廃棄前の帳簿価額は 700=1,000-300
廃棄(除却)損 280=700×40%
廃棄後の償却費(年間) 60=1,000×(1-40%)×0.100
☆定率法の場合(償却率 0.200)
廃棄前の帳簿価額は 700=1,000-300
廃棄(除却)損 280=700×40%
除却後簿価 480=700-280
廃棄後の償却費(年間) 56=480×0.200
ありがとうございます。
定額法の方ですが、廃棄後にあたっての仕訳は直接法の場合、固定資産廃棄損280/固定資産280となり、廃棄後の帳簿額は700-280=420円 廃棄後の償却費は420×0.1=42ではないのでしょうか?
(定率法の方は除却後簿価に償却費をかけているようですが、定額法と定率法で考え方がことなるのでしょうか?)
定額法の場合 取得価額×償却率
定率法の場合 期首帳簿価額×償却率
となります。
従って、定額法の場合は除却を加味した取得価額(すなわち1000のうち40%除却したので、600)を基礎に償却費を計算します。
そうでした、すみません。頭がごちゃごちゃになってしまっていました。ありがとうございました。大変助かりました。
本投稿は、2018年07月24日 11時05分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。