決算時の借入金の処理について
株式会社で、初めての決算申告をします。2017年7月~2018年6月
家族経営の小さな会社で、売上は3000万円ほど、資本金100万円で、今年度利益もほとんどありません。
家族5人で、お金を出し合って資金繰りしていますが、今年度(2017年度)100万円ほど、投入しているので、今のところ「短期借入金」にしていますが、決算前に「資本金」にしようかと思っています。
借入金があまり多いのは、融資の場合に不利だと聞きますが、増資すると決算申告が少し面倒だと聞きました。
どちらの方が簡単(有利)でしょうか?
初歩的な質問ですみません。
税理士の回答
中小企業の場合、役員の借入金は資本金等とみなしてくれますので、すぐに、資本金に振り替える(増資)必要はないと考えます。
増資する場合は決算が面倒になるというよりは、増資の手続きそのものが面倒かと思います。
借入金の資本組み入れも一種の現物出資になりますので、個人からの借入金の実際の価値を評価して、その評価額で資本金を増額させる必要があります。
また、増資の登記手続きが必要になります。現物出資での増資になりますので、株主総会議事録の他、資本金の額の計上に関する証明書等も必要になります。詳細につきましては司法書士にお尋ねください。
もし、決算が損失になるようであれば、その損失の金額の範囲内で債権を放棄して、会社の借入金を減らす方法も考えられます。実施される場合には、事前に専門家(税理士)にご相談ください。
本投稿は、2018年08月26日 14時15分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。