税抜経理と税込経理の計算の違い
税抜き経理と税込み経理の計算方法についてそれぞれ教えて欲しいです。
税理士の回答

税抜き経理と税込み経理の大きな違いは以下のようになります。
【税抜き経理】
売上や仕入れ、経費の計上は「消費税を別にした金額で計上」する方法です。消費税額は「仮受」「仮払」計上しますが、免税事業者はこの経理方法を行うことはできません。
【税込み経理】
売上や仕入れ、経費の計上は「消費税を含めた金額で計上」する方法です。
設例としては、以下のようになります。
※ 便宜上、現金決済、消費税率は10% 経費は勘定科目を無視して「経費」とします
売上(消費税抜)100万円 消費税額10万円
仕入( 〃 ) 60万円 消費税額 6万円
経費( 〃 ) 10万円 消費税額 1万円 の場合
【税抜き経理】
現 金 110万円 / 売 上 100万円
/ 仮受消費税 10万円
仕 入 60万円 / 現 金 66万円
仮払消費税 6万円 /
経 費 10万円 / 現 金 11万円
仮払消費税 1万円 /
〈決算仕訳〉
※ 仮払いと仮受の清算をします
仮受消費税 10万円 /仮払消費税 7万円
/未払消費税等 3万円 (消費税申告による納税額)
【税込み経理】
現 金 110万円 / 売 上 110万円
仕 入 66万円 / 現 金 66万円
経 費 11万円 / 現 金 11万円
消費税の清算を行うための決算仕訳はなく、消費税の納税額は翌期に経費計上となる。
ただし、「未払」を計上した時には、消費税の納税額を経費計上することは可能となります。
国税庁HPから参考箇所を添付します。
「税抜経理方式と税込経理方式による経理処理」
こちらの説明の方が、より詳しいと思います。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6375.htm
本投稿は、2024年06月23日 23時51分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。