原価計算方法について
棚卸について
最終仕入原価法で金額を採用しています。
毎月棚卸をしている場合、その月の最終仕入額で金額を算定してもいいでしょうか。
また、毎月は大変だから期末の年1回に算定したものを一年その単位として毎月の棚卸に使用しても問題ないでしょうか。
ただ、期末まで棚卸資産の金額が決まらないので、月次決算の棚卸額も期末まで決まりません。
月次決算として意味があるのか不明です。
税理士の回答

三嶋政美
結論から申し上げますと、最終仕入原価法を月次で適用する場合、その月の最終仕入単価で棚卸資産額を計算して差し支えありません。一方、期末の単価を用いて年間通じて一律に月次棚卸を行う方法は、月次決算の正確性を損なうため、実務上は推奨できません。確かに、月次で毎回単価を変えるのは手間がかかりますし、期末でしか正しい評価額が確定しないというジレンマもあります。しかし、月次決算の意義は「完璧な正確性」ではなく、月次ごとの粗利や在庫変動をタイムリーに把握し、経営判断に活かす点にあります。目的に応じた運用が肝要です。
本投稿は、2025年03月24日 23時46分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。