閉鎖する法人も決算は必要?
ほぼ休業状態の法人があります。
・五年間無申告
・その間の販売・売上・入金なし
・まとめて五年分決算したい
この場合の費用を教えてください。
閉鎖を考えておりますが、この場合も決算は必要なのでしょうか。
税理士の回答

【1】申告義務はある? → あります(たとえ売上ゼロでも)
法人は、売上がなくても決算・申告は毎年必要です。
休業状態でも「赤字決算(=ゼロ申告)」として法人税・消費税の申告が必要です。
よって、
・未申告の5年分:全て決算+法人税申告書の作成が必要
・閉鎖するなら:最終年度の申告+「解散・清算結了の申告」も必要
【2】税理士に依頼した場合の費用感(目安)
※あくまで一般的な相場ですが、以下をご参考に。
・過去1年分のゼロ決算+法人税申告:3万~5万円程度
・5年分まとめて申告:15万~25万円程度(値引き交渉可)
・解散・清算結了の申告(+登記サポート):5万~10万円程度
→ 合計:20~35万円程度が目安
※売上・仕訳なしで本当にゼロに近い場合は、税理士によっては「特別価格」で対応してくれることもあります。
【3】どうしても費用を抑えたい場合
自分で「5年分のゼロ申告」をe-Taxなどで提出することも可能ですが、難易度は高めです。
「解散登記」も自分で法務局に提出可能ですが、こちらも書類が複雑です。
【4】廃業時の注意点
• 廃業前には、必ず「最後の決算+法人税申告+清算結了申告」が必要です
• 法人を解散しても、清算結了登記が完了するまでは法人格が残るため、申告義務が続きます
• 放置していると、税務署から「期限後申告の督促」「法人番号の指定解除」「罰則」などのリスクもあります
本投稿は、2025年04月11日 00時11分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。