原材料の棚の扱いについて
電子機器の製造工場に勤務しています。半期の棚卸をやったのですが「製品棚」以外にも「原材料」の棚が発生しています。「製品棚」は期末、期首の棚残高の扱いで売上原価に影響を与えますが、「原材料」の棚残高は売上原価に関与しません。しかしながらこの「原材料」は1年経過で流動資産から固定資産化されてしまい固定資産税が発生することになるのでしょうか?
税理士の回答

安島秀樹
原材料は固定資産税の対象ではないとおもいます。
有難うございます。
原材料が固定資産税の対象にならないとなると、現金があるときに原材料を数年分仕込んでおくことにデメリットはないということでしょうか?
保管場所や保管費用は工場なので準備できます。
原材料の寿命は10年以上はあるので保管による数年分の寿命の消費は問題にしません。

三嶋政美
「原材料」はたとえ長期間保有していても、通常は流動資産に区分され、固定資産税の課税対象とはなりません。地方税法においても、原材料は「事業の用に供するための資産」に該当せず、償却資産としての対象外とされています。したがって、原材料を数年分まとめて取得・保管しておくこと自体に税務上の直接的デメリットは基本的にございません。ただし、会計上は過剰在庫として評価損や滞留資産としてのリスクを伴う可能性があるため、資金繰りや経営指標への影響には一定の留意が必要です。中長期的な生産計画と併せての在庫戦略が肝要です。
有難うございます。
「原材料」以外にも「仕掛品」という分類をされたモノもあるのですが、「仕掛品」も「原材料」と同様に「事業の用に供するための資産」に該当しないのでしょうか?
それとも「製品棚」のように売上原価に影響を及ぼすのでしょうか?
本投稿は、2025年07月28日 14時48分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。