発生主義について 注文確定日と引き落とし日で記入するのでしょうか?
個人事業主です。複式簿記についてなのですが複式簿記は発生主義でつけなければならないと聞きました。その場合注文を確定した日と(クレジットカードの場合)注文の引き落としが実際にあった日を記入するのでしょうか?注文確定日と手元に商品が届いた日を記入するのでしょうか?ご回答よろしくお願いします。
税理士の回答
仕入等の計上基準は、出荷(注文)基準、納品基準、検収基準等があります。
いずれかの方法を選択したら継続的に適用する事になります。
仮に出荷(注文)基準を採用している場合、商品を注文した時点で経費計上します。
商品を注文した時
(仕入高)/(買掛金)
カード決済された時
(買掛金)/(普通預金)
となります。
商品を購入した場合には、通常は手元に届いた日(納品日)で計上するケースが多いと思います。
会計処理としては、クレジット払い(後払い)で購入した場合には次のようになります。
・仕入 ××× / 未払金(又は買掛金) ×××
そして、後日引き落としがあったときに次のように処理します。
・未払金(又は買掛金) ××× / 普通預金 ×××

岡本好生
税金や会計のサイトなどで「帳簿は発生主義でつけなければならない」という表現が多用されていますが、これは誤解を招く表現ですね。
税法は、日々の帳面付けを発生ベースで記帳することを求めているわけではなく、「決算書が発生ベースで作られていることと、その決算書が帳簿に基づいて作られていること」を要請しているだけなんです。
だから、日々の帳簿付けではクレジットの支払があった時に費用計上して、年末に未払のクレジット払いを未払金に計上する方法でも大丈夫なんです。帳簿付けに関するネット情報の多くが会計ソフト業界からのものであることの弊害ですね。
本投稿は、2018年08月22日 19時38分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。