経費の計上の仕方・支払調書について
この度法人成りをしたのですが、質問があります。
法人設立前に事務所を個人名義で賃貸契約をしました。
以下4点が分かりません
①税法ですと名義ではなく実態で判断するとの事ですので、個人名義で契約し、個人の通帳から引き落としになっていますが、実態は法人で使用しているので法人の経費になるので合っていますか?
②その際の仕訳はどうなりますか?
③個人で払った(立て替えた?)家賃の金額は法人の口座から個人の口座に、給与と一緒に振り込む形でも問題ないでしょうか?
④支払調書の作成はですが、契約上は個人となっていますが、法人の名義で支払調書を作成するのでしょうか?
税理士の回答

1.実際に法人で使用しているのであれば法人の経費になります。その場合の仕訳は以下のようになります。
(地代家賃)xxxx (借入金又は未払金)xxxx
2. 個人立替分は法人の口座から個人の口座に振り込む形で問題ないと思います。契約が法人ですので法人口座からの支払にした方がよいと思います。
3.契約が法人であれば、支払調書は法人名義で作成することになります。
現在の貸し主さんが又貸しを容認するという前提で回答致しますのでご了承ください。
1.実際に法人で使用しているのであれば、法人の経費で問題ないと考えます。
その場合、家賃等の金額は法人から個人の口座に支払いをして頂くことが必要です。
2.個人の口座に支払う場合には、次の仕訳になります。
(借方)支払家賃 / (貸方)現金預金 ×××
万一、個人の口座に支払えない場合には、次のような仕訳になります。
(借方)支払家賃 / (貸方)役員借入金 ×××
3.お考えの方法でも問題ないと考えます。
4.法人名義で作成し、個人の名前も併記しておくと良いと思います。
いずれにしても、早い段階で借り主を法人に変更する手続きをされた方が望ましいと思います。

法人が実際に使用していますので次のようになります。
1 家賃等の支払は法人の経費となります。
2 一旦、個人から支払われる場合
支払家賃 / 代表者借入金 又は 未払金
直接法人から支払われる場合
支払家賃 / 現金・預金
3 一旦個人から支払われているとの前提のようですので
仕訳は2回必要になります。
支払自体は合計金額で口座振込でも大丈夫です。
代表者借入金(未払金) / 現金・預金
役員報酬 / 現金・預金
※ 現金・預金は「諸口」を使用する場合もあります。
4 法人名義で個人名も併記されることをお勧めします。

①おっしゃる通り実態判断に基づきますので、どこの財布から引き落としがあるかは気になさる必要はありません。個人でいったん払っているのでしたら、会社と個人で精算すればことは足ります。
②地代家賃××/役員借入金××
役員借入金××/現金(預金)××
③一般的には、マイナスの控除項目(プラスの項目)として給与明細書に記載し給与と一緒に振り込みます。
④法人名義で作成し、個人の名前を併記する形が相手にも理解されやすくよいのではないでしょうか。
皆さま、丁寧なご回答ありがとうございます。
④に関して、法人名と個人名を併記するとの事ですが、具体的にはどのような感じですか?

④の併記ですが、あくまで支払者は法人名義で作成し、支払いを受けるものに個人を記入、適用に実質的な支払先を記入する等、取引の流れがわかるようにすればよろしいかと思います。
支払者:私の法人
支払いを受けるもの:事務所を貸してくれている相手の名前
適用:私の個人名
という事でしょうか?

そのようなご理解でよろしいと思います。
ただし、適用に貴方のお名前だけですと分かりずらいため
「契約上の借主名 〇〇〇」とされると、より明確になると思います。
支払調書の目的は、貸主さんが適正に家賃収入を確定申告しているかどうかを税務署が確認する資料として活用されます。
本件の場合、貸主さんは相談者様個人に貸しているとして申告されると思いますので、その申告内容と支払調書が一致していることが望ましい状態となります。
法人が支払調書を作成する場合、通常は支払い者の欄は法人名で作成することになりますが、法人名だけで作成して税務署に提出すると貸主さんの申告内容と「賃借人」が不一致になり、税務署に誤解を与える原因となってしまいます。
そこで、支払調書作成時に、「支払者」の「氏名又は名称」のところに会社名と個人名を併記しておくと、税務署の方でも確認しやすくなると思いますので、「支払者」に法人名と個人名を併記しておくと宜しいのではないかと思います。
本投稿は、2019年07月19日 18時42分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。