【経理・決算】前期損益修正損の仕訳例 - 税理士に無料相談ができるみんなの税務相談 - 税理士ドットコム
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前期損益修正損の仕訳について教えてください

前任者から経理を引き継ぎましたが、前期の決算で、いろいろ間違いがあるのがわかり、租税公課を188,025、支払手数料を333,720円未計上でした。
逆に、雑収入は378円計上し忘れです。
前期の当期純利益は赤字で▲20,429が本当はもっと多くなってなければならなかったものです。で、今期の期首に上記の未計上分を計上して、繰越欠損金を増やしたいと思ってます。
その時の仕訳は下記のようでOKでしょうか?
◆租税公課  188,025 / 前期損益修正損 188,025
◆支払手数料  333,720 / 前期損益修正損 333,720
◆通信費   3,000 / 前期損益修正損 3,000
◆前期損益修正益  378 / 雑収入 378
なお、上記の訂正仕訳をする事により、繰越欠損金がたぶん50万程増えると思いますが、できるだけ修正申告しなくて済む方法で訂正したいと思います。

税理士の回答

確定した決算を翌期になってから遡って修正することはできず、繰越欠損金を増やすということは残念ながらできません。
ご提示いただいた仕訳ですと、借方・貸方の両方に同じ損益勘定がありますので結果的に損益に影響がでないことになってしまいます。

前期の経費の未計上ですが、①支払を忘れていたということでしょうか、それとも、②支払をしたけれども記帳処理をしていなかった、ということでしょうか。
後者の②の場合、現金残高も不一致になりますので、どなたかが立替払いしていたと考えますのでご了承ください。
まず、①の場合には今期になって前期の経費を支払うことになりますので次のようになります。
・前期損益修正損 188,025 / 現金 188,025 (前期の租税公課)
・前期損益修正損 333,720 / 現金 333,720 (前期の支払手数料)
また、②の場合、仮に社長個人が立替えて支払いを済ませていたと考えますと次のようになります。
・前期損益修正損 188,025 / 借入金 188,025 (前期の租税公課・社長立替払)
・前期損益修正損 333,720 / 借入金 333,720 (前期の支払手数料・社長立替払)

雑収入も同様で、現金の授受があったのかどうかで仕訳が違ってきます。
・現金 / 前期損益修正益 378 (前期の雑収入)
または、
・未収金 / 前期損益修正益 378 (前期の雑収入・未処理分)

以上、宜しくお願いします。

ご返答ありがとうございます。お恥ずかしい話ですが、前任者がわからない状態で、税務署職員に聞きながら作成し、提出したものがどういうわけか現預金の内訳書も提出してない状態で、受付が完了してました。さらに悪いことに現預金の内訳書の添付がないせいで、現金残が違ってる状態での貸借になっていて、実際は上記の金額は支払われているのに経費計上からスッポリぬけおちてました。で、今期に現金とその支払に相当する経費の勘定を今期に計上して訂正したい、というものです。

ご連絡ありがとうございます。
支払が済んでいるのに経費処理がされていなかったとなりますと、前述の②に該当すると思いますが、現金の残高も怪しそうですね。
実務的には②の仕訳で一旦処理して、最終的には現金残高と社長借入金の残高とで調整することになると思います。
宜しくお願いします。

本投稿は、2016年04月21日 23時12分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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