自己株式の売買
この度、社員が退職することとなり、その社員の持ち株を筆頭株主である私の法人が買い取ることとなりました。
その社員が取得した時点での株価は4,000円でしたが、現在8,500円の時価となっています。
代表の意向では、現在の時価8,500円ではなく、退職社員取得時の4,000円での買い取りを考えています。
こちら適正な方法と経理処理を具体的に教えて頂けたら幸いです。宜しくお願い致します。
税理士の回答
売主である社員さんが筆頭株主グループに属さない少数株主の場合には、その社員さんにとっての税務上の時価は配当還元価額を採用することができます。ご相談に記載の時価(8,500円)がどのような計算方法での価額かが分かりませんが、社員さん取得時の4,000円で買い取りをされても税務上の問題は生じないと思われます。
また、買い取る会社では自己株式の取得になりますので、資産の取得にはなりません。株主への資本の払い戻しと考えます。従って、会計処理としては資本取引(資本の部のマイナス処理)となります。
具体的な会計処理としては次のようになります。
(借方)自己株式 *** (貸方)現金預金 ***
(注)「自己株式」勘定は、資本の部においてマイナス計上します。
以上、宜しくお願いします。
本投稿は、2016年07月18日 09時13分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。