期末・期首の処理と帳簿の記載
期末→期首の処理についてです。
前回の質問と被る部分もありますが、ご教授頂ければ幸いです。
昨年の利益、事業主貸、事業主借は今年の帳簿に繰り越すときに全て元入金に統合して今年の期首残高とする。というこの処理をしようとしています。
元入金の今年の期首残高は、
年末の元入金残高+昨年の所得+事業主借の年末残高-事業主貸の年末残高
とのことですが、この処理の記録はどこに残せば良いのでしょうか?今年の新しい仕訳帳の頭(1月1日)に記載すれば良いのでしょうか?
昨年の年末にはこの処理について何も記録を残さなくて良いのでしょうか?
期首の仕訳帳に書く場合、例えば
①当期利益300000/元入金300000
②事業主借50000/元入金50000
③元入金3000/事業主貸3000
の3行の記載で合っていますでしょうか?
考えれば考えるほど、①の貸方と借方の科目が逆な気がしてきて不安です。
また、昨年の利益を計上するのに勘定科目が「当期利益」で良いのでしょうか?
仕訳帳に書くということは、総勘定元帳に転記することになりますが、事業主借も事業主貸も当期利益も「昨年のこと」なのに今年の帳簿に書くのでしょうか?
今ひとつ理解がしっくりできず、進めない状態です。
税理士会の無料相談に行ってみたのですが、帳簿を私のように全て手で書くのが珍しいのか、今はpcで済むから帳簿の細かいことは分からないと言われてしまいました。
損益計算書も貸借対照表も作成済みでその辺りのことは終わっているのですが、帳簿(仕訳帳も総勘定元帳も)の期末の〆をこれといって何もしていない状態です。
期末に帳簿を締めるに当たって帳簿上で特別行う記載があれば教えて頂けると有難いです。
調べた限りでは、資産科目を来期へ繰越すことだけ出てきました。その他にもありますでしょうか?
どうぞ宜しくお願い致します。
税理士の回答

利益、事業主貸、事業主借は、翌期の1/1に元入金に振替えられます。相談者様の仕訳で正しいと思います。他の資産、負債勘定は問題ないと思いますが、この元入金への振替は分かりにくいところですね。
出澤先生
ご回答ありがとうございます。
つまり、
元入金の処理は期首(1月1日)に仕訳帳に記載をし、期末(12/31)の仕訳帳には記載は不要で何も書かなくてよいということで間違いないでしょうか?
それから、質問が繰り返しになりますが、
昨年の利益を計上するのに勘定科目が「当期利益」で良いのでしょうか?
期首の仕訳帳に書く場合
当期利益300000/元入金300000
この貸方と借方は逆ではなくこの向きで間違いないでしょうか。
総勘定元帳にも、「昨年のこと」である事業主借・事業主貸・当期利益を今年の帳簿に今年のことと同列に書くのでしょうか?
(前年の内容である事業主借・事業主貸・当期利益、の科目が今年の仕分けに入ってきて良いということでしょうか。)
期末に帳簿を締めるに当たって、総勘定元帳や仕訳帳の帳簿上で年末に特別行う記載はないということでしょうか。(1〜11月までと同様でよいということでしょうか)
元入金に振替えをするのは分かっていますが、その具体的な記録の方法に自信がないので(調べても期末の帳簿の締めや期首の処理に関しては曖昧な回答しか出てきません)、疑問を一つずつ潰していきたいと思っています。
ご回答頂けましたら幸いです。
宜しくお願い致します。

1.元入金の振替処理は期首(1/1)に仕訳帳に記載し、期末(12/31)には仕訳帳には記載不要になります。
2.当期利益は、正確には損益、あるいは青色申告特別控除前の所得金額(控除前所得)になります。振替仕訳は、以下の向きで正しいです。
(控除前所得)xxxx (元入金)xxxx
控除前所得(利益)の科目は、元入金の下にあると考えた方が良いと思います。貸借対照表だけで、期首(1/1)に振替処理をすることになります。
3.この振替処理は、翌年の期首(1/1)に行うもので、期末(12/31)には行いません。
出澤先生
ご回答頂きありがとうございました。
非常に助かります。
この通りに期首の元入金処理をしてみようと思います。
ベストアンサーにさせて頂きました。
本投稿は、2020年02月10日 17時59分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。