製造原価の決算書について
洋服を製造販売し、個人事業として開業するため勉強中ですが製造原価について引っかかり悩んでおります。
知識不足のため分かりにくい点もあるかと思いますが、ご教示頂けますと幸いです。
※原価ですが、仕掛品や経費に関しては省いて考えたとして 原価=原材料とさせて下さい。
例えば
販売価格2000円の洋服を1着を作るのに1m(@500円)必要だとします。
期首原材料 なし
期首在庫 完成品3着=6000円
↓
期中仕入 30m=15000円
2m使用し2着を製造、在庫5着に
↓
4着売れて売上 8000円
期末在庫 1着=2000円
原材料 残り28m=14000円
この売上原価は4着分の原価2000円になると思うのですが
これを決算書に当てはめると
決算書4枚目<製造原価の計算>
①期首原材料棚卸高 0円
②原材料仕入高 15000円
③小計 15000円
④期末原材料棚卸高 14000円
⑤差引原材料費 1000円
↓
決算書1枚目
①売上金額 8000円
②期首商品棚卸高 6000円
③仕入金額(製品製造原価) 1000円
④小計 7000円
⑤期末商品棚卸高 2000円
⑥差引原価 5000円
となり、5000円になるのが不思議です。
どこを間違えてるのでしょうか。
税理士の回答

商品の棚卸高が売価で計上するのではなく、原価で計上します。
製造原価の計算は合ってます。期首の商品の棚卸高は@500円×3着=1500円、期末の商品の棚卸高は@500円×1着=500円となります。
期首商品棚卸高 1500円 + 当期製造原価 1000円 − 期末商品棚卸高 500円 = 売上原価 2000円
売上高 8000円 − 売上原価 2000円 = 売上総利益 6000円
完成品の1着売ると売価2000円 − 原価500円 = 1500円の利益が出ますよね。 当期は4着売却したのだから 1500円 × 4着 = 6000円と一致しません?
三浦様
ご回答ありがとうございます。
商品棚卸高は原価なのですね。理解しました!
追記で申し訳ございません。
期中〜期末それぞれでの仕訳についてお聞きしたいのですが(支払は現金として)
借方: 仕入 15000 、貸方: 現金 15000
借方: 現金 8000 、貸方: 売上 8000
期末商品、原材料棚卸高の決算仕訳が自信ありません。
また、期首原材料や期首商品棚卸高があるような場合には、仕訳はいつ行うのでしょうか?

棚卸に関する仕訳は年度末(決算日)の日に行います。
(借方)期首〇〇棚卸高 /(貸方) 原材料・仕掛品・商品
(借方)原材料・仕掛品・商品 /(貸方)期末〇〇棚卸高
上の仕訳の借方は期首に前期から繰り越されてきた棚卸在庫を製造原価報告書・損益計算書の売上原価の内訳として計上され、貸方は前期から繰り越されてきた在庫を貸借対照表から除く仕訳です。下の仕訳の借方で当期末の在庫を貸借対照表に計上し、貸方の仕訳で製造原価報告書・損益計算書の売上原価の内訳で当期の製造原価や売上原価から控除することになります。
期末に処理するのですね。ありがとうございました!
本投稿は、2020年04月05日 13時09分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。