月次報告での生きた数字とは
経営陣に対しの月次報告。
単に実績を報告するのではなく生きた数字を報告したいのですが、どのような数字を報告したらよいのか悩んでいます。
現状は、予算実績差異の理由。損益分岐点の数字を報告しています。
税理士の回答

下記の比較をしてみてはいかがでしょうか?
①予算比較(実施済み)
②前期比較
③前々期比較
比較後、悪化している数字は、①悪化している理由、②今後の改善点等を議論してみてはいかがでしょうか?
また、同業他社の数字と比較できれば尚良いかもしれません(帝国データバンク、有価証券報告書等)。

以下、私見を申しますと、
会計数値は少しタイムラグのあるデータですので、会計数値以外の活動の指標と組み合わせて報告されるのが良いかと思います。
営業→受注→生産・サービス提供→売上
という流れの中でそれぞれの管理すべき活動の指標を定めた上でそれぞれのコストや収益をあわせて報告すると伝わりやすくなるかと思います。
活動の指標を的確に定めるのは各組織の実態に応じて難しいポイントですが、どうぞご検討ください。

生きた数字を報告するためには、月次決算の精緻化が必要です。
減価償却や棚卸など可能な範囲で年度の決算に近い形での月次決算を
されると毎月の経営状況が把握できますし、決算予測も立てやすくなります。
キャッシュフロー(資金繰り)や決算見通し(税額の概算)の情報も経営に有益だと思います。
また、部門ごとの損益や受注残高、広告宣伝費の費用対効果の分析なども業種によっては、有益だと思います。
経営者は将来の予測を立てる情報を必要としていますので、
そのような観点で報告されてはいかがでしょうか。
よろしくお願いいたします。
本投稿は、2020年07月10日 18時42分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。