企業の経理に関する一般論について
まとめて質問をしたら回答が得られなかったので、別々に分けて質問をします。
私は、日商簿記1級と簿記論、財務諸表論に合格しています。
税法の知識は乏しいです。
なお、勉強のための質問ではありません。(資格自体は20年くらい前に取得しました)
一般論として、企業は、銀行からお金を借りるため、損益計算書上の利益をなるべく多く表示したいが、一方で、税金(法人税等)は安くしたい。(節税をしたい)
銀行は、自己資本比率等の指標や資金繰り表等も参考にするだろうとは思いますが、あくまで損益計算書上の話としてお聞かせください。
上記は正しいでしょうか?それとも、間違っている、もしくは、「必ずしもそうとは限らない」という事があればお教えください。
(もちろん、適法な会計処理が前提です)
どうぞよろしくお願いいたします。
税理士の回答
「企業は損益計算書上の利益をなるべく多く表示する」という考えは間違いではありませんが、企業経営で重要なことはそれだけではないと考えます。
利益をあげることと同時に、「現金(預貯金)を多く残す」ことも重要です。
いくら利益が表示されていても、現金預金がありませんと、企業は経営を継続できなくなります。
例えば、利益はあがっているが、受取手形や売掛金の回収が滞っていたり、在庫が過大に残っていて陳腐化・不良化してしまいそうな状況ですと、決して良い状況とはいえません。
損益計算書上の利益項目も重要ですが、同時に(それ以上に)、貸借対照表上の流動資産項目の健全化を図り、現金預金を充実させることも重要です。
また、不動産や有価証券等への投資で資金が寝てしまっている場合も、企業の資金繰りに悪影響を与えますので、貸借対照表の内容チェックも重要と考えます。
宜しくお願いします。
回答ありがとうございます。
いわゆる黒字倒産、感情あって銭足らずの状態ですね。
資金繰り表やキャッシュフロー計算書、不良債権、指標で言うと流動比率や当座比率、自己資本比率などでしょうか。
まだ、実務経験が乏しく、知識偏重のため、大変参考になります。
ありがとうございます。
本投稿は、2015年02月11日 12時08分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。