プロパー融資を受けるために気に掛けること
銀行からプロパー融資を受けるために必要となる条件はどのようなものがありますか。またプロパー融資を受けるためには経営上で気を付けるべきことはありますか。
税理士の回答
プロパー融資とは、銀行が信用保証協会の保証なしで、銀行が100%の貸出リスクを負って実行する融資のことですが、通常は、保証協会の融資から始めて、信用力が付いたところでプロパー融資を受ける、という展開が一般的です。
ご質問のプロパー融資を受けるための条件と注意点ですが、一般的なところでは、下記2点があげられます。
1.格付アップ
銀行では、金融庁から出されている金融検査マニュアルに基づき、各行独自の格付け基準を持っています。基本は、下記の債務者区分に分かれて、それぞれに対応が決められています。
A:正常先、B:要注意先、C:破綻懸念先、D:実質破綻先、E:破綻先
プロパー融資を受けるためには、上記のA:正常先に該当することが要件と考えられます。
2.担保
上記の格付けのほか、プロパー融資では、担保が必要となります。
動産や債権の担保もできるような時代になりましたが、銀行での担保力は、不動産の担保です。
また、むやみに担保提供をして、担保余力がなくなってしまい、緊急の資金需要に対応できなくならないように注意して、担保提供をするべきでしょう。
上記のほか、経営上気を付けることとしては、借り入れ条件です。
返済金額を考えた場合にはなるべく長期で返済したいところですが、長期よりも短期の方が借りやすいという事がありますので、最初は短期の6月や1年から初めて、徐々に信用を付けるという方法がよくとられています。
また、金利についても保証協会付きより高くなる傾向があります。ビジネスローンと呼ばれる借入になると、かなり高金利が予想されますので、この点は注意すべきでしょう。
本投稿は、2014年07月14日 12時25分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。