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インボイス制度後・前の消費税仕分けについて

インボイス制度により10月1日より課税事業者、マネーフォワードにて税抜経理(内税)で記帳しております。
10月1日以前・後の仕分けについて質問/確認させていただきたいです。

10月1日以前の仕分けは売上、経費ともに税区分対象外という認識で下記のように仕分けをしております。

10月1日以前
売上:(売掛金)11000 /(売上高)10000 (仮受消費税)1000
経費:(通信費)1000(仮払消費税)100 /(未払金)1100

10月1日から
売上:(売掛金)11000 /(売上高)10000 課売10%(仮受消費税)1000
経費:(通信費)1000 課売10%(仮払消費税)100 /(未払金)1100

また、海外のクライアントとの取引があり、そちらは消費税を受け取っていないため、売上や海外送金受取手数料等は、税区分対象外という認識で合っておりますでしょうか?輸入出等の取引ではなく、翻訳などのサービス提供として売上があります。

税理士の回答

マネーフォワードにて税抜経理(内税)で記帳しております。

→税抜経理というのは外税記帳なので、こちらは税込金額を記帳して自動的に税抜にするということですか?

仕分けは売上、経費ともに税区分対象外という認識で

→本体価額と仮受・仮払消費税を分けて記帳しているということですか?

ご記載の情報ではどのように記帳されているのか判然としませんが、少なくとも上の仕訳は間違えています。
9月30日まで免税事業者であれば、免税事業者は税込経理のみなので仮受・仮払消費税は使用しません。

また、海外のクライアントとの取引があり、そちらは消費税を受け取っていないため、売上や海外送金受取手数料等は、税区分対象外という認識で合っておりますでしょうか?

→こちらは国境を超えた電気通信利用役務の提供と思いますが、売上は消費税不課税(対象外)、海外送金受取手数料は消費税非課税です。

ご回答ありがとうございます!お恥ずかしい話ですが、知識が浅いまま、こちらのサイトやネット等の情報を元に内税を選択し、記帳しているため間違いが起こっている可能性があります‥

マネーフォワードの設定は、
課税形式:原則課税(個別対応方式)
経理方式:税抜(内税)、仮受消費税・仮払消費税は残高として自動計上する
会計期間内に免税事業者と課税事業者の期間があるため、免税事業者期間の税区分を一括で「対象外」に変更するという処理を行なっております。

税抜経理というのは外税記帳なので、こちらは税込金額を記帳して自動的に税抜にするということですか?


税抜本体価格と消費税を分けて記載していたのですが、よく考えるとその場合税区分の集計がおかしくなりますよね?経理方式が内税で自動計上されるため、そのまま税込価格を記入すれば良いという認識で合っておりますでしょうか?

ご記載の情報ではどのように記帳されているのか判然としませんが、少なくとも上の仕訳は間違えています。
9月30日まで免税事業者であれば、免税事業者は税込経理のみなので仮受・仮払消費税は使用しません。

9月30日まで免税事業者、10月1日より適格請求書発行事業者として登録し課税事業者となっております。
ご指摘いただいた点を修正すると下記のような認識で合っておりますでしょうか?
例:売上が1万円+消費税1000円、通信経費が本体価格1000円+消費税100円の場合
10月1日以前
売上:(売掛金)11000 対象外 /(売上高)11000 対象外
経費:(通信費)1100 対象外 /(未払金)1100 対象外
10月1日から
売上:(売掛金)11000 対象外 /(売上高)11000 課売10%
経費:(通信費)1100 課売10% /(未払金)1100 対象外

こちらは国境を超えた電気通信利用役務の提供と思いますが、売上は消費税不課税(対象外)、海外送金受取手数料は消費税非課税です。

下記のような認識で合っておりますでしょうか?
例:海外のクライアントに1万円分のサービス提供をした売上、後日クライアントより入金があり1000円の受取手数料が発生した場合
売上:(売掛金)10000 対象外 /(売上高)10000 対象外売上
売掛金回収:(普通預金)10000 対象外 /(売掛金)10000 対象外
経費:(支払手数料)1000 対象外 /(普通預金)1000 対象外

経理方式:税抜(内税)、仮受消費税・仮払消費税は残高として自動計上する
会計期間内に免税事業者と課税事業者の期間があるため、免税事業者期間の税区分を一括で「対象外」に変更するという処理を行なっております。

→この前提だと

税抜本体価格と消費税を分けて記載していたのですが、よく考えるとその場合税区分の集計がおかしくなりますよね?経理方式が内税で自動計上されるため、そのまま税込価格を記入すれば良いという認識で合っておりますでしょうか?

→入力は税込で表示が自動的に税抜になるのであれば、間違えています。

10月1日以前
売上:(売掛金)11000 対象外 /(売上高)11000 対象外
経費:(通信費)1100 対象外 /(未払金)1100 対象外
→10月1日以前ではなく10月1日前ですが、こちらはそのように表示されるのではありませんか?(以前というのはその日を含みますので10月1日を含んでしまいます。)

10月1日から
売上:(売掛金)11000 対象外 /(売上高)11000 課売10%
経費:(通信費)1100 課売10% /(未払金)1100 対象外
→入力が税込で表示が自動的に税抜になるのであれば、
売上:(売掛金)11,000 対象外/(売上高)10,000 課売10%、仮受消費税等1,000 対象外で表示されるのではありませんか?
ご記載は入力の方でしょう。

例:海外のクライアントに1万円分のサービス提供をした売上、後日クライアントより入金があり1000円の受取手数料が発生した場合
売上:(売掛金)10000 対象外 /(売上高)10000 対象外売上

→国境を超えた電子通信役務提供であればその通りですが、インターネットが単なる通信手段であれば、(売上高)10,000 免税売上になります。こちらは貴殿の具体的な商取引がわかりませんので、直接税理士に見てもらった方が良いでしょう。(費用は掛かると思います)
電気通信役務提供に該当するかどうかは、以下の国税庁のQAをお読みください。(対象外が免税かで課税売上高や課税売上割合が変わるため消費税申告に影響します。)
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/cross-QA.pdf

売掛金回収:(普通預金)10000 対象外 /(売掛金)10000 対象外

→合っています。

経費:(支払手数料)1000 対象外 /(普通預金)1000 対象外

→(支払手数料)1,000 非仕になると思います。
こちらは対象外でも非仕でも消費税申告に影響はありませんが。

ご質問の大半はマネーフォワードの操作方法に関することなので、マネーフォワードにご相談ください。(個々の会計ソフトの操作方法をここで事細かにレクチャーすることは出来ません。)

丁寧で分かりやすい解説ありがとうございます!

おっしゃる通り、知識不足に加え、マネーフォワードの操作方法をきちんと理解できていなかったため、誤った仕分けになっておりました‥
ご指摘いただいた箇所を再度確認し、修正すると正しく表示されるようになりました。
免税業者期間は「対象外」で税込経理、10月1日からは「課売10%税」で込入力→自動で仮受消費税等が表示されておりました。

また、海外との取引はインターネットを通じてサービスを提供しているのみになりますので、おっしゃる通り免税取引になるかと思われます。

先生とのやりとりを通じて、曖昧だった部分の理解が深まりました。貴重なお時間を使って回答して頂き感謝しております。

本投稿は、2024年01月07日 13時07分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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