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源泉徴収でマイナンバーは不要でしょうか

個人事業主1年目になります。周りに同業者がおらず相談できないため、こちらに投稿させていただきました。
現在、クラウドサービスを利用して収入を得ています。
一つのクライアントから依頼を受けたのですが、源泉徴収の件でトラブルになり契約破棄となりました。
そこで、以下の質問にご回答いただける方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけませんでしょうか。

【1】法人から個人への原稿報酬で源泉徴収していない場合、源泉徴収義務があっても個人が確定申告していれば、義務のある法人であっても罰則は科せられないものなのか。

【2】法人から個人への原稿報酬で源泉徴収されていたが、法人が実際は納めておらず、個人が確定申告をしたことで発覚することはあるのか。

【3】マイナンバーがなくても源泉徴収できるのか。

【4】

法人から個人への原稿報酬は源泉徴収義務があると聞いていたので、当然されるものという認識でした。「どうしますか?」と聞かれたので、源泉徴収をお願いしますと伝えて年末には支払調書はもらえるのか聞いたんです。
源泉徴収をするかどうか聞くこと自体「?」だったのですが、支払調書の発行でマイナンバーが必要ではないかと併せて聞いたところ、確認が多く業務に支障をきたすため契約はできないといわれました。

他にも法人ですが、一社員が私に依頼してきて源泉徴収をしていないケースもあります。(この場合、個人から個人へとなるので義務にはならないと認識。)

源泉徴収を拒む理由として考えられる理由が
・事務処理が面倒(マイナンバーの管理)
・会社を知られたくない
これら2つなのですが…、かなり大きなところで多くのフリーランスへ発注をしている会社でもマイナンバーは収集していません。クライドサービスを運営している子会社からも依頼を受けており、源泉徴収されておりますがマイナンバーの収集は原則としてないと回答を受けております。

フリーランス1年目で法人クライアント様とのやり取りは多いのですが、原稿報酬で源泉徴収がされないのは「一般的」であり、不安を持たなくてよいのか悩んでいます。
今後も法人クライアントとのやり取りの中で、こうしたトラブルが起きないように源泉徴収について学びたいと思っています。
どうかご教示いただけますようお願いいたします。

税理士の回答

【1】法人(源泉徴収義務者)が、適切に源泉徴収していない場合には、
法人は、源泉徴収所得税の納付を求められ、不納付加算税、延滞税の納付を求められます。
しかし、相手方が、適切に申告している事が確認できれば、手続きを省略する場合もあります。

【2】源泉徴収された「報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書」によって、個人が、確定申告した場合には、個人は問題ありません。
源泉徴収所得税を納めていない、法人の問題です。

【3】単に、源泉徴収の手続きにおいては、マイナンバーは必要ありません。
しかし、 「報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書」を作成及び税務署への報告等をする場合には、マイナンバー及び本人確認は義務付けられてます。

税理士ドットコム退会済み税理士

理屈は、他の先生が回答されていますので、実務として。

出版社業界に限らず、源泉を取っていない法人はごまんとおり、気にする必要はありません。ペナルティを受けるのは法人側なのですから。

踏まえて、仕事を貰う立場ですから対等な関係では無く出先、として交渉の余地も無いことも往々にして生じるでしょう。先方の出した条件の中で対応すれば良いのかと存じます。ここで争っても、契約できないだけですので。

踏まえて、源泉無であれば、無として確定申告すれば良いですし、源泉有であれば、先方が未納付であっても、所得税の還付の時期が多少遅れる程度で、実害としてはあまりありません。

あまり気にされないことです。

【4】源泉徴収すべき給与、報酬を支払う者は、源泉徴収義務者として源泉徴収しなければなりません。
受け取る側に、するか、しないか、を確認することなく、源泉徴収しなければなりません。

税理士ドットコム退会済み税理士

まずは、生活の糧を稼ぐことが重要です。それが充たされてから、あるべき、こうしたい、といったことでご自身が外注先に支払うといった立場になった際にあるべき対応をされてはいかがでしょうか。

山中雅明さま
迅速にご回答いただきましてありがとうございます。
私がしっかり申告をしていれば大丈夫ということですね。これまで別業種ですが、毎年確定申告(白色)をしてきているので申告しないというのはありません。
マイナンバーについては義務だけど、現時点では罰則はないという認識でお間違いないでしょうか。
源泉徴収義務があるのにしないというのが、どうしても理解できず、こういう状況で契約をして私個人に追徴課税があったら…と不安だったんです。きちんと申告していれば、私自身は大丈夫とわかったので安心しました。
ありがとうございます。


相田裕郎さま
ご回答くださりありがとうございます。
こうしたケースが一般的であると知らなかったため、だいぶ面倒なフリーランスと認識されてしまったようです。
ただ向こうから「どうしますか?」と聞かれたのがちょっと意味がわかりませんでした。
こちらに判断を任せるのはどういう意味だったのか…。

「生活の糧を稼ぐこと」とありますが、当方、扶養内のフリーランスなのであまり多くの収入は望んでおりません。現時点で扶養内のパート雇用と同等の収入が得られますし、融通が効きます。そうした事情以外にも、持病もあるものですから将来的に外注依頼や雇用については検討もしておりません。アドバイスいただきありがとうございます。

税理士ドットコム退会済み税理士

どうしますか?とうい解釈は、どちらが宜しいですか?と反応してくれるのを期待していたのかもしれませんね。本来、源泉は必要だが、外注先の責任で源泉無を希望したということにされたかったのかもしれません。

コミュニケーション力が問われますね。

相田裕郎さま
ご回答いただきありがとうございます。
きちんとした法人様でしたので、最初から源泉徴収義務を放棄するという認識がありませんでした。
後に問題となる可能性があるなら、私が経営者なら避けたいと感じます。
しかし、あくまで「向こうが判断したんだ」とすることで、言葉は悪いですが「責任逃れ」をしても問題はないんですね。それを知っていれば、今回のような対応にはならなかったと思っています。
「当たり前」という私自身の認識を変えなければならないですね。
本当に勉強になりました。ありがとうございました。

税理士ドットコム退会済み税理士

はい。報酬をもらう以上、社会人ですから。理屈と実務。実務が適当なわけでは無く合理的に回っていることが多いですね。理屈も判ったうえの方が望ましいことは確かですが。

相田裕郎さま
理屈ばかりでなく、法人さまの立場で回答いただける税理士さんは初めてのように感じます。
大変参考になりました。
ありがとうございます。

本投稿は、2018年07月11日 13時07分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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