源泉徴収されている場合の、仕訳と決算書の記載方法について
売上から源泉徴収されている、初めて青色申告するフリーランスです。
売上100,000円で、源泉徴収10,210円が引かれで翌月受け取りなので 売掛金100,000円/売上100,000円 とし、翌月に 事業主貸10,210円/売掛金10,210円、 預金89,790円/売掛金89,790円 と仕訳しています。この仕訳が正しいでしょうか?
また、決算書の2ページの収入金額は89,790円でしょうか、または100,000円でしょうか。 恐れ入りますが、ご教示いただけると幸いです。
税理士の回答

売上100,000円で、源泉徴収10,210円が引かれで翌月受け取りなので 売掛金100,000円/売上100,000円 とし、翌月に 事業主貸10,210円/売掛金10,210円、 預金89,790円/売掛金89,790円 と仕訳しています。この仕訳が正しいでしょうか?
→こちらの仕訳で問題ございません。
決算書の2ページの収入金額は89,790円でしょうか、または100,000円でしょうか。
→収入金額は売上のことを指していますので、100,000円です。

売上が100,000円で源泉税が10,210円であれば、以下の様になります。
当月 売掛金100,000円/売上100,000円
翌月 事業主貸10,210円/売掛金10,210円
預金89,790円/売掛金89,790円
相談者様の仕訳でよいと思います。なお、決算書の2ページの収入金額は100,000円になります。
先生方、ご教示ありがとうございました。
当月 売掛金89,790円、事業主貸10,210円/売上高100,000円
翌月 預金89,790円/売掛金89,790円
と仕訳された方がよろしいかと思います。
その年の所得税(確定申告書B第1表㊺の金額)は売上100,000円で計算され、㊺から源泉徴収税額㊽を差し引いて申告納税額㊾を算出しますが、当月分が12月であった場合、ご記載の仕訳だと12月分の源泉が翌年1月に計上されてしまい、その分を確定申告で調整しなければ、その年の申告納税額が過大になってしまいます。
例えば、売上100,000円、㊺の金額が20.000円であった場合、12月分の売上100,000円に対する源泉をご記載のように仕訳して確定申告で調整しないと、㊽は0円、㊾は20,000円となります。
正しくは、㊺20,000円、㊽10,210円、㊾9,790円です。
要するに、その年の所得税の計算は売上100,000円で算出されるのに対して、上記の調整をしないと算出された所得税から差し引く源泉徴収税額がその年の分に対応しないことになってしまうからです。
本投稿は、2022年01月16日 13時25分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。