プライベート口座を経由した経費の支払いと帳簿について
今年開業届を出したばかりの個人事業主です。現在は主にweb系の業務委託を請け負っています。
自宅で業務をしているため、電気代とネット回線費用を按分して経費としています。ただし、実際に支払いをしているのは同居家族です。
私は月に1度、プライベートの口座から引き出した生活費込みの現金を同居家族に渡しています。
なので、月末に事業用口座からプライベートの口座にお金を移し、家族に渡す現金の中に建て替えてもらった電気代とネット回線費用が含まれることになるのですが、記帳時の取り扱いについてご教示いただきたく存じます。
現状このような仕分けをしております。
6/13(検針日) 水道光熱費/未払い金 3000
そのあと実際に支払いをするわけですが、ATMの都合もあり
・月末に事業用口座=>プライベート口座に移す
・後日プライベート口座からおろした現金で支払いをする
という動きになり、
実際の月末時点のお金の動きは事業用口座=>プライベート口座にお金が移っているだけですが、帳簿ではプライベート口座は追跡しないため、下記のような仕訳でも問題ないのでしょうか。
6/30 未払い金/事業用普通預金 3000
ご回答よろしくお願いいたします。
税理士の回答
大越映明
【回答内容】
「請求書が届いた」タイミングで、按分計算したうえで
① 6/13(検針日)水道光熱費3,000/未払金(親族名)5,000
事業主貸2,000/(家事費相当)
月末に事業用預金口座からプライベート口座へ10万円移動
② 6/30 事業主貸100,000/事業用普通預金100,000
プライベート口座から「生活費等支払いのため10万円引出し」
③ 7/10 仕訳なし(プライベート口座からプライベート現金に振替)
親族に生活費等(含む未払金)10万円を支払い
④ 7/10 未払金(親族名)5,000/事業主借100,000
事業主貸95,000/(家事費相当)
※1 質問内容にあります、6/30の仕訳では「経済的事実」が正確に「仕訳」に反映されていないと考えます。
※2 個人的には、親族立替分を現金で支払うのであれば、「事業用預金口座」から「プライベート口座」への資金移動(10万円)が不要かと思います。(入出金手数料も場合によっては節約できるのではないでしょうか?)
その場合、上記②の仕訳がなくなり、7/10の④の仕訳が以下のようになります。
④ 7/10 未払金(親族名)5,000/事業用普通預金100,000
事業主貸95,000/(家事費相当)
ご回答ありがとうございます。
プライベート用口座を経由した場合、プライベート口座を経由したことも分かるように帳簿に表現すべき、ということですね。
そして事業用口座から直接現金を引き出し、ただちに家族に支払った場合に、
未払い金/事業用普通預金
の仕訳ができるということですね。
手数料の節約についてもご提案ありがとうございます。プライベート口座に別で給与所得があり、経費以外の生活費は基本的に給与から出すので、口座間の資金移動はネットでやっておいて、現金にする時1回で、1台のATMで引き出せるようにしようか、と考えての質問でした。
因みに、提示いただいた例では水道光熱費発生ごとに按分していますが、会計ソフトの家事按分機能を使用すると期末にまとめて按分するしかありません。
仮にその年の水道光熱費が下記の①だけだとして
①水道光熱費 10000/未払い金(親族) 10000 (水道光熱費全額)
②未払い金 10000(親族)/事業用普通預金 10000(現金を直接引き出し支払い)
③(期末)事業主貸 7000/水道光熱費 7000(按分比率30%)
という流れでも問題ないでしょうか。
大越映明
そのとおりで問題ないと考えます。
丁寧なご回答ありがとうございました。
またのご縁ありましたらよろしくお願いします。
本投稿は、2023年08月07日 10時01分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







