ブロガーがブログ記事を書くために使った費用は経費になりますか?
私自身はブログとは関係ない事業をしていますが、いわゆるブロガー(ブログから得られる広告収入などで生活している人)の経費について教えてください。
・記事を書くために購入した商品
・外食した食費
・旅行した旅費
などは経費として認められるのでしょうか?
ブロガーを職業としていて、売上を上げているのであれば経費として認められるべきだと思います。
しかし中にはブロガーといっていながらほとんど売上がないブロガーもいると思います。
その場合でも経費として認められるのでしょうか?
経費として認められる境界線みたいなのがあったら教えていただければ幸いです。
税理士の回答

猪野由紀夫
ブロガーは文筆業であり、作家や漫画家と同じスタイルになりますが、コンテンツ(あるいは動画)を制作し、アフィリエイトにて収入を得るのが一般的です。その収入を得るためにかかった活動については必要経費といえましょう。しかしその因果関係を証明するのは難しいので、明確に直接的な因果関係があるとされる経費を計上すべきと考えます。

岡本好生
お答えしにくいご質問です。
といいますのは、ブログの記事と必要経費との間に直接的な相関関係を見つけるのが難しいからです。
例えば、「記事を書くために購入した商品」は、どんなブログでもその全額が必要経費なるかと問われれば、ケースバイケースと答えるほかありません。記事を書かない場合には、購入の選択肢に入らない商品なんだけど記事を書くために買わざるを得なかったものであれば、購入費の一部が必要経費になると思いますが、記事を書いたあとその商品を使用しているのであれば、全額を経費として計上するのは厳しい場合もあるでしょう。
外食費や旅行費も同様で、記事にしたからといった理由だけでは必要経費にはならないと思います。ブログのテーマや人気記事やキーワードとの関連性の強弱も問われますし、旅行費や外食費には必要経費にならない家計費部分が含まれると税務当局が考えるのも当然のことだろうと思います。
他方で、ブログを書くためには、記事には直接書かないけれど間接的に記事の執筆を支えている雑多な支出があるのも事実でしょう。
要するにブログのブログの経費については、100%必要経費というものは少ない代わりに、幾分か経費性があるという支払が多いのだと思います。
ブログ作成に必要な経費を必要性が高いものから低いものへいくつかの按分割合のグループに分けて必要経費を集計するのが合理的だと思います。
例えば、
必要経費100%・・・家計費部分、自家消費部分ゼロと言い切れるもの、
必要経費50%・・・記事にするための支払だが、半分程度は自己消費だと認めて良い分
必要経費25%・・・記事に関連する支出だが自己消費の割合が多いもの
などです。
ルール自体が妥当であればその自己ルールを守ることで税務当局に対する説明がしやすくなります。
「収入を得るために直接必要な費用」と考えると自家消費部分を差し引くのは当然ですね。
この場合、売上とは関係ないと思っていいのでしょうか?
例えば自家消費分などを差し引いた経費=10万円
ブログからの売上=5万円
の場合でも経費として認められるのでしょうか?

岡本好生
赤字だから経費にならないということはないですね。
本投稿は、2018年10月12日 11時39分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。