期末棚卸での見本品の扱いについて
舞台衣装のデザイン、ネット販売をしております個人事業主です。
デザインは日本でして中国のメーカーで委託製造しています。
新しいデザインを開発し、最初の完成した一着はネットショップでの商品画像を撮影するための見本品としています。(販売促進費で計上)
見本品はトルソーに着せて撮るだけの場合とモデルに着せる場合があります。
どちらにしても中古品となってしまうため、基本的にその後は汚れたなど状態の悪いものは廃棄、状態の良いものは撮影に使用したサンプル品ということを明記して、製品より安く販売します。(販売した場合は雑収入で計上)
サンプル品の原価は一着あたり高くても3万円以内です。
来年度以降も新しい商品開発をするため、今後も継続して見本品は計上します。
この見本品を撮影後に残していた場合、棚卸資産に含めなくても良いでしょうか?
ご教示よろしくお願い致します。
税理士の回答

この見本品を撮影後に残していた場合、棚卸資産に含めなくても良いでしょうか?
見本品を廃棄するまでは棚卸資産に計上する必要があります。
販売促進費に計上するタイミングは、廃棄した時点になります。
正規品より安く販売したとしても、販売額は雑収入ではなく「売上高」に計上し、
販売分の原価は売上原価に計上します。
未販売、未廃棄の見本品は仕入原価で棚卸資産に計上します。
よろしくお願いいたします。
多田先生
ご回答ありがとうございます。
>販売促進費に計上するタイミングは、廃棄した時点になります。
上記の件について、では、その見本品を購入した時点では仕入で計上するのでしょうか?
商品のデザイン・開発からになりますので、それ自体が販売し得るものなのかどうかを判断するための一着目という性質もあるのですが
その場合でも廃棄しない限りは経費にならないのでしょうか(販売せず、サンプルや自分の確認用として手元に置いておくような場合)
どうぞよろしくお願い致します。

見本品を購入された時点では仕入で計上することになります。
販売しないことが確定したもの(廃棄や自分の確認用で手元に置くもの)については、仕入から販売促進費に振り替えます。
販売する可能性があるもので、期末まで未販売のものは棚卸資産に計上します。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
まずは仕入れで計上し、販売しないものは販売促進費、販売する可能性のあるものは棚卸資産ということですね。
分かりやすく教えていただきありがとうございました。
本投稿は、2020年11月06日 20時36分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。