ハンドメイド 開業届以前から持っている材料を使用して販売した場合の会計処理について
お世話になります。
布を使ってバッグを製作し、現金で販売しております。
先日、開業届提出前から在庫として持っていた布や材料を使用し、販売した物があります。
材料費が2,000円、販売価格が5,000円だった場合、材料費の会計処理についてどのようにしたらいいか教えていただけないでしょうか。
販売をした日(現金を受け取った日)に、
現金 5,000/売上 5,000
としますが、材料費もこの日で処理するのでしょうか…
それとも期首棚卸などで計上するようになりますでしょうか…
税理士の回答

以下の様に処理することになります。
1.期首
(材料)2,000 (元入金)2,000
2.販売した日
(材料費)2,000 (材料)2,000
出澤先生、お忙しい中ありがとうございます。
また今後同じように、開業前に購入していた材料を使用する場合は、その都度、期首に遡って元入金を計上する形になりますでしょうか。
年度末にその元入金が決算書にトータルで上がっていれば、年度の途中では問題にならないということでしょうか。
それから、もう一つ教えていただけないでしょうか。
開業後は、ハンドメイド用の資材(布)を一度に3万円程度、多めに仕入れ、その布を必要な分だけカットして製作しています。
会計処理については、
①布を仕入れた日
仕入 30,000 /現金 30,000
として計上し、
②細々とした金具やファスナーを仕入れた日
材料費 1,000/現金 1,000
③バッグが売れた日
現金 5,000/売上 5,000
という仕訳であっていますでしょうか。
布以外の材料費に関しましては、その販売する対象のバッグに使用するものだけを購入する形にしています。
分からないのが、30,000円で仕入れた布です。
使用した布の面積で在庫管理はできますので、
作品ごとにカットした布の材料費を計算して、計上するべきでしょうか。
難しく考えすぎて、よく分からなくなってしまいました。
教えていただけると助かります。。。
よろしくお願いいたします。。。

期首の元入金での処理は、期首において確定した材料のみの処理になります。期中で開業前に購入した材料を使用する場合は、以下の様な処理になります。
(材料費)xxxx (事業主借)xxxx
また、布についても材料費として処理してよいと思います。カットした布の面積を計算して材料費を計上します。
ありがとうございました。
布を材料費として処理しますと、
○布を仕入れた日に
材料費 30,000/現金 30,000
という処理は最初に必要となりますよね…
カットした布を材料費に計上するのは、いつの段階になりますでしょうか…
カットした布が1,500円分だとしまして、
材料費 1,500/現金 1,500
ですと、30,000円の最初の仕入れた重複しますよね…
面積での材料費の計上が、いつの段階なのか理解できなくて、お恥ずかしいのですが教えていただけないでしょうか。

カットした布は期中で材料費に計上はしません。布を仕入れたときに材料費で計上されています。年間の材料費の金額が確定するのは期末になります。具体的には、期末に棚卸をして使用されていない材料の分を以下の様に材料に振替えることになります。
(材料)xxxx (材料費)xxxx
なお、期中の材料の仕入分、期中の材料の使用分、期末に残っている材料分を把握するためには、在庫表を作成しておく必要があると思います。
分かりやすく教えてくださり、ありがとうございます。
では、布以外の、例えば一つの袋にたくさん入っている金具やパーツも、購入した時に
材料費 ××× /現金 ×××
と仕訳し、年度末まで在庫管理し、
在庫として残った金具やパーツを
材料 ×××/材料費 ×××
に振替えるということでいいでしょうか。
それから、
材料費 ×××/事業主借 ×××
とする仕訳は、バッグの販売品(現金を受け取った日)と同一の日付にするべきでしょうか…
何度も何度もすみません。。。

相談者様のご理解の通りになります。また、材料費/事業主借 の仕訳は、材料を制作に使用することを決めた日に行います。
時間外にも関わらず、細かく教えてくださりありがとうございました。
出澤先生のおかげで、とてもよく理解できました。
ハンドメイドは在庫管理が面倒ですが、しっかり管理して、来年の確定申告に臨みたいと思います。
本投稿は、2022年05月19日 09時53分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。