お祭りの船を手配する業務に関する経理処理
システム会社を営む父が、あるお祭りで川に出す船(お客様を乗せて川を巡行する)を手配する運営委員の手伝いをしています。本業のシステム開発とはまったく関係なく、個人的なつながりで手伝いをしているにすぎません。
その運営委員から次のような提案がありました。
・本来であれば、運営委員が、乗船予約客から事前に集金した売上を、直接、船上の業務従事者(漕ぎ手やビールサーバーの会社、ケータリング会社、芸能関係者など)に支払うのですが、父が従事者を手配する手伝いをしたので、今回は、運営委員から父の会社に一旦売上金を支払い、父の会社から各従事者に支払う形にしてはどうか?
この場合の経理処理はどのようにすればいいのか教えてほしいです。運営委員からお金を受け取る時の仕訳、また従事者にお金を支払うときの仕訳、父の会社で受け取る手数料の仕訳はどうなるのでしょうか?
宜しくお願い申し上げます。
税理士の回答

伊香賀照宏
ご相談ありがとうございます。
お父様、人望があられるようで素敵ですね。
仕訳としては下記となります。
①運営委員からお金を受け取る時の仕訳
(借方)現金 108万円 (貸方)売上 108万円
②従事者にお金を支払うときの仕訳
(借方)仕入や外注費など 54万円 (貸方)現金 54万円
③父の会社で受け取る手数料の仕訳
「仕訳なし」
←差額が利益となります。
ただし、余談になりますが、
下記の条件を満たしている場合には、会社を通さない方が税務的にはメリットがある気がします。
①会社が課税事業者である(前々期の売上が1000万円を超えているなど)
②船上の業務従事者 への支払いのうち、課税対象外の取引(人件費など)の占める割合が多い
③会社が黒字である
この場合、個人として受け取った方が消費税が有利になる気もします。
しかしながら、税務だけでなく、会社に利益を落とした方が融資が通りやすいなど
様々状況もありますので総合的にご判断頂ければと思います。
ご参考になれれば幸いです。
本投稿は、2016年07月05日 12時48分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。