車両購入の仕訳について
車両購入時の仕訳について
メーカーの保証のようなものが3本あり、合計で30万です。
1本は2年保証と明確に記載があったので、まとめて長期前払費用に計上し、2年で償却しようと思います。(他2本は明確な期間の記載がないです)
または、車両本体価格に含めた方が、良いでしょうか。
また、自賠責は金額に関わらず、一括で経費にして良いですか。
税理士の回答

車両購入時の仕訳について、保証費用や自賠責の取り扱いに関する基本的な考え方を以下にまとめました。
1. メーカー保証費用の仕訳
- 期間が明確なもの(2年保証)
長期前払費用(繰延資産として計上)にし、2年間で定額償却する方法が適切です。例えば
購入時の仕訳
(借方)長期前払費用 300,000円
(貸方)現金預金 300,000円
償却時(毎月または年次)
(借方)保守費用 12,500円(30万円 ÷ 24ヶ月)
(貸方)長期前払費用 12,500円
- 期間が不明な保証費用
この場合、保証が車両の本体価値を維持するためのものである可能性が高いです。そのため、車両本体価格に含めて計上する方法が一般的です。
例えば、車両本体価格500万円+保証費用30万円の場合、以下のように仕訳します。
(借方)車両運搬具 5,300,000円
(貸方)現金預金 5,300,000円
車両本体価格に含めることで、車両の減価償却費として期間に応じて配分されます。
2. 自賠責保険の仕訳
自賠責保険は、法定保険として購入時に支払うものであり、保険期間が明確です。そのため、通常は保険期間に応じて費用配分するのが原則です。ただし、金額が少額であれば、一括で経費計上しても問題ありません。
- 経費として一括計上(少額の場合)
支払い時に以下のように処理します。
(借方)保険料 40,000円
(貸方)現金預金 40,000円
- 期間配分を行う場合
購入時の仕訳
(借方)前払費用 40,000円
(貸方)現金預金 40,000円
毎月の償却仕訳(例えば1年契約の場合)
(借方)保険料 3,333円(40,000円 ÷ 12ヶ月)
(貸方)前払費用 3,333円
3. 具体的な判断基準
- 保証費用
- 期間が明確な場合:長期前払費用として計上し、償却。
- 期間が不明または車両の性能維持に寄与する場合:車両本体価格に含める。
- 自賠責保険
- 少額であれば一括計上可。
- 金額が大きい場合は、期間配分を行う方が適切。
本投稿は、2024年11月27日 14時47分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。