繰越利益について
サービス業の経理初心者をしています。
過去において、繰越利益があります。ですが、今期は損失が出そうです。
繰越欠損金は当期の利益と相殺できることは、わかっていますが、反対の場合も相殺できるのでしょうか?
私としては、繰越利益と当期損失を相殺して、少しでも利益が出るようにもっていきたいのですが、そのようなことは可能でしょうか?
教えてください。
よろしくお願いいたします。
税理士の回答
繰越欠損金は当期の利益と相殺できることは、わかっていますが、反対の場合も相殺できるのでしょうか?
繰越欠損金と当期利益を相殺することによって利益を減らし、税金の支払いを下げるということは行われています。しかし、繰越利益と当期損失を相殺して利益を出すというのはできません。
これは繰越欠損金と当期利益の相殺は昔の損と現在の利益を相殺して税金を減らすことによってトータルで払う税金をならすというものです。一方で、繰越利益についてはすでに税金は払われていますので、これと当期の損と相殺することによって利益を出すことはすでに税金を払った部分に対してまた税金を払うことになり、税金の二重払になります。
なお、繰越利益と当期損失とを相殺して繰越利益を減らすことはできます、といいますかそうすることになっています。
ご参考になれば幸いです。

繰戻還付を適用されてはいかがでしょうか。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5763.htm

繰越利益とは過年度のでた利益で貸借対照表に記載されている繰越利益剰余金のことでしょうか?
残念ながら過年度の利益と今期の損失を合算して利益を出すということはできません。
中川先生のおっしゃる通り、税金の2重払いとなりますし、帳簿上そのような仕訳を起票することはできません。
どうぞよろしくお願いいたします。

繰越欠損金とは、税務上の損失を翌期以降に繰越するもので、翌期の税務上の利益から控除します。
繰越利益とは、会計上の繰越利益剰余金で、毎期の会計上の利益・損失が積み上げられているものです。
当期の会計上の損失がでても、損益計算書の損失は同じで、貸借対照表の繰越利益剰余金が損失の分だけ減少します。
分かりやすい説明で、ありがとうございました。
納得しました。
勉強することが多いですね。頑張ります。
本当にありがとうございました。

繰戻還付すれば、法人税が還付され、それは会計上、雑収入となるため、会計上は利益が増える効果がありますね。
税務上の影響はありませんが。
会計上の見かけの利益を増やす効果はあります。
本投稿は、2018年05月30日 22時05分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。