事業のお金と個人のお金の分け方
税理士先生は「分けることが必要です」「分けなければいけません」と仰います。
本来、分けなければならないことも承知しています。
しかし一人親方の身では、どうしても事業のお金と個人のお金とを明確に分けることができません。(理由は後述しますが、受けた仕事の予算が全く立てられないことです)
現在は白色なので、12月末の残高は全て個人のお金として扱っていますが、青色になると期首残高というものをつけなければならないと聞き、一体どうしたものかと途方に暮れています。
期首残高は0でも問題ないのですか?
また「帳簿は発生主義で」と言われますが、元請からの発注が後出しで行われることも多く、うまく帳簿がつけられません。
特に12月は元請の年末年始休暇が挟まることもあり、休み明けの後出しが増えます。
元請は4月決算なので、12月の分を1月に後出ししても何ら問題ないのでしょうが、私は12月で締めなければならないので、これが非常に負担です。
元請に苦情を言える立場でもありませんし、いくら陳情しても「休み挟まるし、仕方ないでしょ」で終わりです…。
ありていに言いますと、仕事を受ける時にわかる情報は「いつからいつまで、どこどこの現場に行く」ということだけです。
金額は後からFAXで発注書がくるまでわかりません。
日報はつけているので、いつ・どの工事で作業したかはわかるのですが、発注書の金額と付け合わせると割に合わない額(ほぼ材料代と移動のガソリン代、現場の昼食・夜食・休憩の飲物代で消えるか、下手をすると持ち出しになる)でガックリすることも多く、受けた仕事の予算というものが全く組めません。
作業していて道具や材料を買い足すことも多いのですが、仕事を先にやらされて、後から請求なので、発生主義だと「収入は翌年に入るが、その収入に要した経費は前年計上しなければならない」ということになります。
実際の手持ち額と、帳簿上の額が全く合わないのです。
金額がわからないので未収で帳簿付けすることもできませんし・・・。
いくら優秀な経理ソフトを使おうと、どうにもできないと思うのですが、一体どうしたらいいですか?
真剣に悩んでいますので、お力添えをお願いいたします。
税理士の回答

こんにちは。
銀行口座ですが、事業用のものを作っていますでしょうか。
もし口座をプライベートと一緒にしているなら新しく普通口座を作ることをお勧めします。
現在、取引先との入出金に使っている口座を変更するのが難しいなら、プライベートに必要なお金を新しく作った口座へ移してプライベートの資金管理はそちらですべて行います。
仕事での入出金は必ず事業用の口座で行い、口座を完全に事業用とプライベート用に分けます。
そうすることで、期首残高・期末残高がはっきりします。事業用に使う口座の残高がそれです。
仮に、現在の口座を事業用として使うとして、プライベート用に新しく普通口座を作った場合、生活に必要なお金をプライベート用の口座へ移します。移し終わった後の事業用口座の残高を期首残高としてもいいと個人的には思います。あとは記帳をこまめに行い、月に1度は帳簿上の残高と銀行口座の残高があっているかを確かめます。事業用の口座ですべて入出金を管理すれば一致するはずです。なお、自分の生活費を事業用の口座からとる場合は事業主貸を、プライベートのポケットマネーから経費となるものを購入した場合は事業主借を使います。
発生主義による記帳ですが、単純に「やった時」基準と考えてみてください。
現場で仕事を「やった時」にお金は入っていないけど、
売掛金xxx/売上xxx
モノやサービスを「やってもらった時(受け取ったとき)」にお金は支払ってなくても、
○○費xxx/未払金xxx
というような感じです。
税務署では記帳指導を無料で受けられる場合もありますし、商工会議所等では税務相談も開催していると思います。具体的なことはそちらで聞いてみるのもいいと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。

財布を個人用と仕事用に分けて、現金出納帳の作成から始めてみては如何でしょうか。日々の正しい現金残高の把握が重要と思います。

原垣内堅
先に経費の持ち出しをし、後から元請けのいい値で収入が入ってくるとゆうことで、お金の遣り繰りが大変かと思います。
決算書を作成するにあたって、先に算入している経費に対応する収入も計上する必要があります。
確定申告期限までに作成して提出すれば良いので、12月分の収入が翌年1月に分かるのであれば、売掛金として計上することをお勧めします。
本投稿は、2018年06月12日 08時36分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。