どんぶり勘定な会社
従業員が私だけの小さな会社で自社物件の不動産の管理や事務をしています。社長に経理をしてくれと言われましたが、全くの未経験です。大昔に少し簿記の勉強した程度。現在の会社は、経営が丼勘定で、会社のお金の入出金も社長のプライベートな出金などで引き出されたりで、何一つ管理されていません。社長の食事代やプライベートな飲み会代、旅行土産代、カラオケ代、など全て領収書を渡され、山盛りな領収書とにらめっこな日々です。
会社は資産がないから、社長がお金を会社に貸しているように処理するように言われましたが、どう処理をしたらよいか、意味がよくわかりません。小口現金がなくて事務用品など私が建て替えて購入したら、その後、社長がお金をくれます。
この会社の経理、まずはどこから手をつけたら良いですか?
税理士の回答
まずは会社の業務用の支払い(経費となるもの)と、社長個人の支払いとなるものを個々に区分するところから始める必要があります。最も良いのは、支払をした人が領収書に何の支払いかを明記して貰うことです。その上で、会社の業務用のものは各種の経費勘定で、社長個人の支払いのものは「社長貸付金」とするのが一般的です。
社長が会社へお金を入れてくれたときは「社長借入金」として処理します。上記の社長貸付金と相殺しても結構です。
相談者様が経費を立て替え払いし、その後直ぐに社長個人からお金を返して頂く場合には、こちらも「社長借入金」として処理することになります。
社長さん自身にも、会社のお金と個人のお金を区別する意識を持って頂く必要がありますね。
ご参考になれば幸いです。
本投稿は、2016年12月15日 00時13分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。