法人会社の現金について
創立時3年目の法人の会社です。
社長と事務員のみの小さな会社ですが、帳簿上の現金と実際の現金のズレがとても大きいです。
原因としては、法人創立時の資本金を他から借入て会社の口座に一時的に入金し、その後借入返済のため口座から引出したのですが、その動きが記録されていないため、現金として帳簿上に残っている為とのことです。
もう一点は、会社の預金から引き出して支払いをした後、そのお釣りを入金しなかったことが原因のようです。いわゆるポケットマネーになっている部分があるようで…。
このように現金管理がかなりずさんです。全てにおいてどんぶり勘定です。
従業員の給与も明細と違う金額を支払っています。
現金元帳はあるのですが、レシートや領収書は会計事務所に丸投げで、経費も私用もぐちゃぐちゃのまま計上されています。
結果、帳簿上の現金は400万ほどあるにも関わらず、実際はゼロという、大幅なズレが生じています。
どこでずれているのか調べる為、委託している会計事務所に連絡したところ、決算で締めた部分をほじくり返しても意味がないと言われ、それをするなら今まで預かっている資料を全て送り返すので自分たちで一から帳簿を付け直せと言われてしまいました。
一期目と二期目は会社の現金出納帳もないので、何のために口座から引き出し、何に支払ったのかもわからない状態です。
せめて何のために引き出したのか、現金の動きを把握しようと思い、現金元帳と預金口座の動きから調べてみたのですが、各期末に赤字と黒字のプラスマイナス0くらいになるように、会計事務所に頼んで帳簿上から経費を一部消してもらっているようで、自分だけでは把握することができませんでした。
このようにずさんな管理状態の場合、会計事務所と税理士にお願いすれば、具体的に何月何日の分の釣りが入金されておらず、どこでポケットマネーにしてしまっているのかを追求することは可能なのでしょうか?
それとも、原因追求困難となり、一括で社長貸付金の処理となるのでしょうか?
売上の計上はきちんとしてあります。
説明が複雑で申し訳ありません。
どうぞよろしくお願い致します。
税理士の回答
処理を依頼されている会計事務所にご相談いただくしかないと思いますが、そもそも設立の資本金を借入で賄い、その借入金を返済するのは、見せ金の禁止行為という会社法違反です。
会社法違反については弁護士にご相談ください。
ご返答ありがとうございます。
そうなのですね!全く知りませんでした…。
ちなみに、このように杜撰な管理の会社ですが、経理の一部を担当していた経理担当者である私が何か罪に問われる可能性はありますか?
現金出納帳がないので何のための引き出しなのか、など正確な情報がありません。
会計士が送ってきた元帳や、経理が持っていたメモややり取りの記録をもとにわかる限り何のための引き落としかだけでも書き上げていますが、何故か元帳から消えている部分があるので不明金になってしまうのでは…?
結果的に経理担当が横領していたのでは、などと疑われてはもともこもありません。
もちろん横領などしていません。
しかし疑われてしまいかねない管理状態にしてしまった責任は私にもあります。
会社の預金を管理しているのは経理担当と社長の2人です。
会計事務所には、そこまで細かく昔を遡るのは契約外だからやりたいなら他の税理士を探せばとまで言われてしまいました。
社長には、説明はしてあります。できる限り何のための出金なのか書き上げてはあります。社長はそれでいいと言っています。社長はあまり深刻に考えて受け止めてくれません。適当にあわせときゃいい、少しぐらい違っててもいい、と言っています。
しかし恐らく、いざ税務調査が入っていろいろ突っ込まれると、一部の経理担当である私に転嫁してきそうな気もします。
あまりにも振り回されるので、私は会社を辞めます。
辞めたあと、いつかもし税務調査が入ったら、税務調査に引っ張り出されたり、説明を求められたら応じなくてはいけないのでしょうか?
私がわかる限りの情報は書き上げて社長にお渡ししています。もし質問されたら、もちろん覚えている限りわかる限りはお答えするつもりです。
ですが変に疑われたり罪を着させられたらするのは嫌なので、今からしておけることはあるのでしょうか?
会社に関する最終的な責任は取締役にありますので、一従業員という立場で責任を問われることはないと思います。
但し、会社法違反や横領、役員による特別背任は税理士の専門外ですので弁護士にご相談ください。
税務上は、真実の申告をしていないのですから、調査で指摘されれば会社と社長に追徴等のペナルティは課せられると思います。
当初のご質問を改めて拝見すると、社長の私的流用と疑われてもおかしくない内容ですし、少なくとも社長が他人から借りた金を資本金(会社法違反の見せ金)にして、それを引き出して返しているのであれば、会社から社長への貸付金になるでしょう。
何度もご丁寧にありがとうございました。
本投稿は、2020年12月08日 11時07分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。