ゴーイングコンサーン
会社再建のために過去GCを受けたことがあります。そこでGCベースの純資産がかなりの債務超過と判断されました。
そこで質問なのですが、当社は税効果会計を取り入れ、繰延税金資産という科目があります。GCベースでの判断は多額の債務超過の為評価はゼロと。
この考え方はどういうことなのでしょうか?
又、いま当社は繰越欠損金が15億ほどあるのですが、関係性はありますか
税理士の回答
ご記載の文面から分かる範囲で回答します。
繰延税金資産は、例えば現在含み損がある資産は会計上減損等しますが、税務上は損金とは認められません。
税務上は実現損となったときにはじめて損金となり、その時に課税所得が圧縮されますので法人税が減少し、繰延税金資産が回収できます。
経常的に赤字であれば、そもそも課税所得は生じませんし、仮に所得が黒字であっても15億の繰越欠損金の範囲内であれば課税所得は生じませんので、法人税は0です。
法人税が0であれば、法人税の圧縮そのものがありません。
このことから、繰延税金資産は回収不能として評価0と判断されたのでしょう。
難しいですね。
当社の場合は退職給付金など引当関係が繰延の対象になっています。
今度またGCを受けた場合、対外的に見たら欠損金が大きいのでやはり評価ゼロとみるのが
正解ですね。
対象が何であれ、税金の先払い的な会計処理が繰延税金資産であって、何年も法人税が0円であれば、そもそも先払い税金の回収はできません。
本投稿は、2021年06月21日 11時06分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。