設立費と開業費の切り分けについて
質問1
創業前にかかった経費の計上項目として、創立費と開業費の切り分けの基準を教えて下さい。
▼現時点の理解
a)設立日前に発生した費用→創立費で処理
b)設立から開業日(顧客との最初の契約日)までに発生した費用:開業費で処理
c)開業日(顧客との最初の契約日)以降に発生した費用:通常経費の仕分けで処理
※あくまでかかった費用の目的(創立の為なのか開業の為なのか)ではなく、時間軸で開業前なのか後なのかで項目を分けるという理解で合っているか
▼迷う例
・設立日より前に代表社員個人のクレジットカードで購入した事業用のスマートフォン
・ECサイト(楽天)で購入。日時は3/11
・個人でのクレカ購入のため実際の引き落としは4/26
・会社設立日は4/12
・開業(最初のクライアントとの契約)日は4/13
<迷っているポイント>
・購入のためのアクション(ECサイトでの購入)かつ領収書の日付は設立日より前の3/11なので創立費?
・購入用途としては創業後の顧客とのコミュニケーションであるため開業費?
・クレジットカードの引き落としは設立後かつ開業後の4/26なので、通常の仕訳として日付4/26/借方 消耗品費 / 貸方 役員借入金として処理?
→どれが正しいのでしょうか?
質問2
以下のような経費は「創立費」「開業費」「通常の仕訳」「いずれも計上できない」のどれに該当するのでしょうか?
※いずれも設立日より前に代表個人のクレカで購入、口座引落は設立日かつ開業日(初期顧客との契約日)より後のケースです
①立ち上げる事業や顧客獲得のために知識習得が必要な書籍代:
②業務に利用するスマートフォン(個人利用込):
③上記を保護するためのスマホケースや液晶保護フィルム:
④会計ソフト(freee)の年間利用料:
⑤モニターアーム、マウスパッド、スマホ充電器、ノートパソコンスタンド、座面クッションなどのデスク周りの備品:
⑥情報収集のためのオンラインコミュニティの利用料:
ご教示いただけますと幸いです。
税理士の回答

竹中公剛
会社を設立して、登記にかかる費用が、創立費です。
開業を決めてから、事業を開始するまでの費用が、開業費。
創立費以外が開業費だと考えてください。
創立に係る事務費以外は全て開業費と考えてください。
すべて記載しているのは、創立費だと思えます。
仕訳は、全てあっています。
消耗品でも、創立費でも、何でも良いです。相手科目は、借入金でも、良いです。
回答いただきありがとうございます。
追加質問1
>創立費以外が開業費だと考えてください。
>創立に係る事務費以外は全て開業費と考えてください。
>すべて記載しているのは、創立費だと思えます。
創立に関わる事務費以外は全て開業費になるということは、消耗品や書籍などは「開業費」になるということではないでしょうか?(全て創立費とおっしゃっていただいていますが、逆ではないかと感じたため再度質問です)
追加質問2
教えていただいた解釈ですと、費用の種別(事務費なのか備品や書籍購入なのか)によって創立費と開業費を分けるということだと理解しましたが、設立日前の費用であっても書籍やスマホの購入代金は開業費としてしまって良いということでしょうか?(開業費の定義に「設立後」とあるので設立日前の経費については「創立費」とするという見解の税理士先生もいらっしゃいました)
追加質問3
個人用のクレカの支払いについて、実際の購入日と支払日に1ヶ月以上のタイムラグが発生しています。私のケースですと実際にECサイトでのサイトで購入したのは設立日(4/12)前の3月であり、個人用クレジットカードからの引き落としは設立後(かつ事業開始後)の4/26 となります。
個人での立て替え支払いの場合、クレジットカードの引き落とし日は特に関係なく、ECサイトで購入した日を基準とし、創立費(追加質問1,2の回答次第では開業費)で、設立日の4/12にスマホ/書籍/デスク周りの備品/会計ソフト利用料などを全て一括して計上して良いのでしょうか?それともクレカ引き落としのある4/26に品目ごとに通常の仕訳を行ったほうが良いのでしょうか?

竹中公剛
創立に関わる事務費以外は全て開業費になるということは、消耗品や書籍などは「開業費」になるということではないでしょうか?(全て創立費とおっしゃっていただいていますが、逆ではないかと感じたため再度質問です)
申し訳ありません。
逆でした。開業費です。
えていただいた解釈ですと、費用の種別(事務費なのか備品や書籍購入なのか)によって創立費と開業費を分けるということだと理解しましたが、設立日前の費用であっても書籍やスマホの購入代金は開業費としてしまって良いということでしょうか?(開業費の定義に「設立後」とあるので設立日前の経費については「創立費」とするという見解の税理士先生もいらっしゃいました)
本当にむつかしいです。
でも、どちらに分けても、税務上の処理は、同じです。
設立前でも、開業に向けた費用と考えれば、開業費が、適切に思えます。
クレカの支払いについて、
引き落とし日は、考えません。使用した日です。
仕訳は、購入日に行ってもよいし、引き落とし日でも良いですが、その場合には、摘要に購入日を記載してください。
追加のご回答ありがとうございます。
>でも、どちらに分けても、税務上の処理は、同じです。
>設立前でも、開業に向けた費用と考えれば、開業費が、適切に思えます。
逆に言いますと、開業費、創立費の解釈は様々存在しており、かつ税務上の処理は同じであるため、
どちらの項目での計上でも大きな問題はないのかなと理解いたしました。
ありがとうございました。
>クレカの支払いについて、
>引き落とし日は、考えません。使用した日です。
>仕訳は、購入日に行ってもよいし、引き落とし日でも良いですが、その場合には、摘要に購入日を記載してください。
使用した日というのは「購入した製品を実際に使用開始した日」という理解であっていますでしょうか?
例えば以下のような品目の仕分けとして最適な形はどうなるかご教示頂くことは可能でしょうか?
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購入品目:スマートフォン 購入代金:45000円
購入日 3/10 使用開始日 3/15 クレカの引き落とし日 4/26 ※法人設立日は4/12
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竹中公剛
使用した日というのは「購入した製品を実際に使用開始した日」という理解であっていますでしょうか?
その通りです。
例えば以下のような品目の仕分けとして最適な形はどうなるかご教示頂くことは可能でしょうか?
購入品目:スマートフォン 購入代金:45000円
購入日 3/10 使用開始日 3/15 クレカの引き落とし日 4/26 ※法人設立日は4/12
仕訳が、設立時より前に計上できるソフトだと、
購入日にすればよいと思います。
でも、できなければ、設立の日に、すべて行います。
事業のために購入したという条件です。
摘要欄にすべて記載ください。、
本投稿は、2021年04月19日 19時19分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。