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会社員の副業における開業届の有無、青色・白色の選択について

昨年末から始めた副業(コンサル・インストラクター)ですが、安定的にコンサル案件をいただけるようになり、このままいくと年間100万の収入を超えそうです。
この場合、開業届を出して、青色申告をする方が良いのでしょうか?
それとも初年度は白色で、来年青色を目指す方が節税対策としても良いですか?
来年初の確定申告になるので、他にも今から準備しておく方が良いことがあれば、教えていただきたいです。

<今後の展望>
所属している会社は副業OKですが、今ぐらいの所得を安定的に継続できたらとは思っています(最大200万程度。ただコンサル案件は急になくなる可能性もゼロではない)。

<経費にしたいもの>
・技術を伸ばすために新しく学校に通う予定(40万程度)
・遠方での講座開催時の交通費(月3万ほどの新幹線代)

教えていただけますと幸いです。

税理士の回答

本業が給与所得であれば、副業は原則として雑所得になりますので青色申告はできません。
副業の収入金額だけでなく、過去の裁決や裁判で副業を事業所得として申告した事案が否認されたのは、事業所得は社会通念上事業といえることが前提で、社会通念上の事業とは専らその事業に従事し生活の主要な財源をその事業から得ていると解されますので、会社の指揮命令下で会社の業務に従事する時間が大半の会社員の副業はこの要件を満たしません。
あくまで余剰の時間で行っているからです。
尤も、明確な基準がある訳ではなく、上記は過去の裁決事例や判例に基づいた個人的見解ですので、税務署に事前に相談された方がよろしいかと思います。(副業を事業所得で可との回答が得られる可能性は低いと思いますが)

なお、雑所得でも経費の計上は可能ですがスキルを伸ばすための学校費用や講座受講料は経費に出来ないと思います。(令和元年10月に大阪地裁で柔道整復師の資格取得費の必要経費算入が否認された判例があります。)

本投稿は、2022年07月01日 19時17分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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