住宅購入の際の持分における贈与税について。
私(30歳)と父(64歳)と母(65歳)の3人で住む5300万円(諸経費込み)の新築戸建を購入しました。
資金は頭金として、私が650万円、父が250万円、母が200万円支払いました。残りの4200万円を私の単独名義で住宅ローンを組みました。
父には来年以降10年間で1000万円を私に払ってもらう約束をしました。
登記をする際、父が私に先々支払うぶんも考え、私が4/5、父が1/5としました。
この場合税務署から見ると250万円しか払っていない父の持分が多すぎるとして、贈与税を払わなくてはいけないのでしょうか?
税理士の回答

ご質問のケースは、父親が貴方から借りた1000万円を新築戸建の購入資金に充て、登記名義をその資金を織り込んだ共有持分にしたというお話であろうと考えられます。そしてそれが事実であるならば、贈与税の問題は生じないと考えます。
しかしこのお話には次のような疑問が生じます。すなわち、父親はなぜ購入時に1000万円を拠出することができないのか。にもかかわらず来年以降10年間で1000万円を払うということですが、それが現実に可能なのか。さらにはその原資はどこにあるのか、等です。
これらの疑問に、納得がいくような回答を示すことのできるということと、この返済を実際に実行していくということが「問題ない」の前提条件となります。
そしてその場合には、しっかり1000万円の消費貸借契約書を作成し(念のため確定日付を付した方がベター)、預金口座に返済金を振り込む等により、これらの証拠を残していくことをお勧めいたします。
その一方、これらに「成る程」と思われる説明ができない(さらには返済がなされない)のであれば、贈与を認定される可能性は少なからずあるものと思います。
本投稿は、2017年05月16日 09時45分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。