出向社員への給与支払いについて
出向元が当社で出向先が別会社です。
社員を出向させ、出向先から出向給与分の請求書が来たためその金額を出向先の会社へ支払いました。
この場合の仕訳は給与/普通預金という仕訳でよいでしょうか。
税理士の回答

出向社員への給与支払いについて、出向元が貴社、出向先が別会社の場合、出向先からの請求に基づき支払った金額は、原則として「給与」ではなく「立替金」または「出向負担金」として処理します。
仕訳例
支払時:
(借方)立替金/出向負担金 ××× (貸方)普通預金 ×××
給与支給時:
(借方)給与 ××× (貸方)預り金/現金 ×××
(借方)法定福利費 ××× (貸方)預り金 ×××
(借方)福利厚生費 ××× (貸方)預り金 ×××
立替金/出向負担金回収時:
(借方)普通預金 ××× (貸方)立替金/出向負担金 ×××
出向社員の給与は、出向元である貴社が支払う義務があります。出向先からの請求は、出向元が支払うべき給与を一時的に立て替えてもらったもの、または出向契約に基づいて出向先が負担すべき金額を請求されたものと解釈できます。そのため、支払った金額を「給与」として処理すると、二重に給与を計上することになり、会計処理上不適切です。
本投稿は、2025年01月16日 09時00分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。