フリーランスの引っ越し時の経費取り扱いについて
引っ越しを検討しているフリーランスです。
現在、賃貸の部屋を自宅兼事務所にしています。
引っ越しの動機・理由が個人的な理由であっても、「もし事務所機能だけを今住んでいるところに残すと新住居との距離が遠くなり、通勤時間が必要になって、業務効率が下がってしまう」ような場合には、事業所も引っ越しが必要になるという考え方から引っ越し関連費用の一部経費算入は可能でしょうか?
その際の按分割合として、部屋の広さなどの条件がほぼ変わらない場合は、今の事務所兼自宅の地代家賃の按分割合を利用することは問題ないでしょうか?
よろしくお願いいたします。
税理士の回答

こんにちは。
引っ越しする場合には、その引っ越し荷物の割合で家事按分することで必要経費とすることに問題はないかと思われます。
床面積の割合はあくまで家賃の按分基準として合理的と判断されているので、この基準で案分することは適当ではないかと思われますのでご注意ください。
回答ありがとうございます。
この基準で案分することは適当ではないかと思われます
面積の按分が適当ではない場合、一般的にはどのような按分方法が適当なのでしょうか?

まず、引っ越しという行為そのものが質問者様の事業収益の獲得のために必要であることを前提としても、家賃の按分割合を用いて引っ越し費用を算定することには妥当性はないでしょう。
ただし、引っ越し費用は事業を続けていく上で必要不可欠な費用でもありますので、プライベートの引っ越しと事業用の荷物の引っ越しを分けて行う場合や、見積りを区分して作成してもらう場合には客観的にみて妥当性が認められるかと思われます。
いずれも不可能ということでしたら、段ボールの個数等の割合で案分せざるを得ませんが、通常、数%程度となることが多く、必要経費としないことが一般的です。
税務上は客観的に説明がつく按分割合であることが最も重視されますので、按分割合を決める際には写真等を残すことで、根拠を示せるようにしておくことも有効かと思われます。
本投稿は、2024年12月01日 00時29分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。