個人から法人へ土地の贈与
個人から法人へ土地を贈与した場合、法人の土地価格はどのように出したらよいでしょうか?探してみると固定資産評価額からではダメだと書いてあります。不動産鑑定士さんに依頼する以外に価格を出す方法はあるのでしょうか?
税理士の回答

個人から法人へ土地を贈与した場合は、基本的に土地の価格は時価になります。この価格は不動産鑑定士に依頼するか、あるいは土地のある近隣の不動産屋さんに聞くことになると思います。
なお、この場合には贈与した個人に譲渡所得の申告の問題が出ると思います。
個人から法人へ土地を贈与した場合の価額は「時価(通常の取引価額)」となります。
不動産鑑定士に評価して頂ければ問題ありませんが、鑑定費用がかかると思いますので、実務的には次のような方法で時価を算出することが多いと考えます。
① 複数の不動産会社に土地を売却するときの査定書を作成して貰いその平均値をとる。
② 近隣の公示価額発表地点の路線価を調べ、路線価と公示価額の比率を求めて当該土地の公示価額相当額を算出する。
③ 土地の相続税評価額を0.8で割り戻して算出する。
上記の②③の方法であれば通常は是認されます。
なお、個人から法人へ不動産を贈与した場合は、個人は「時価で法人に不動産を譲渡した」ものとみなされて、譲渡所得税等がかかりますのでご注意ください。
早々に返答をいただきとても解りやすく、勉強になりました。ありがとうございました。
本投稿は、2019年06月11日 15時56分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。