雑所得における経費の計算
下記のケースにおいて、経費はどのように計算すればいいでしょうか?
販売目的で倉庫に商品をあずけていたが、倉庫側のミスで破損・紛失された場合に、補填金が出ました。これは雑所得(業務)になると聞きましたが、その際、破損・紛失された物と同じ金額が補填されたわけではなく、販売予定の金額より多かったり少なかったりしています。
雑所得としては、補填された金額-経費 になると思うのですが、次の場合経費・所得はどうやって計算すればいいでしょうか?
1.販売予定価格1980円 仕入れ価格440円 補填された金額 1000円
2.販売予定価格1980円 仕入れ価格不明(古すぎて領収書なし) 補填された金額 1000円
3.販売予定価格1980円 仕入れ価格440円 補填された金額 100円
1の場合は、1000円-440円=560円が所得でいいですか?
2の場合は、仕入れ値が不明な場合売価の5%が経費にできると聞いたことがあるのですが、この場合補填金1000円の5%(売価の1980円ではなく) つまり50円を仕入れ値として、1000円-50円=950円が所得になりますか?
3の場合は、100円-440円がマイナスになるので、所得は0円 と考えていいでしょうか?
1と3が両方あった場合、
補填金 1000円+100円=1100円
仕入れ 440円+440円=880円
所得 1100-880=220円 の所得 にはならないと考えて正しいですか?(あくまで個別で計算で合ってますか?)
細かいこと聞いてすいませんが、よろしくお願いいたします。
税理士の回答
販売目的の商品が倉庫のミスで破損してしまったのですね。それは残念でしたね。代わりがあり得ない1点もの商材ではないのであれば再取得ができますが、手間ですよね。
さて、破損によって販売できなかった商品については、補償金が売上だとお考え下さい。販売予定価格は実現しませんので、税の世界には何の意味もありません。
ご質問に書かれている通り、それぞれの商品ごとに補償金を売上として、それぞれの仕入を差し引いた額が雑所得になります。3のように赤字になる場合は所得はゼロで、1と3を合算することはできません。
また、雑所得になる販売行為に直接関係する経費であれば、必要経費に計上できますので、ご検討ください。
本投稿は、2023年01月27日 09時49分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。