運転資金を、友人から継続的に貰い受け、売上を友人に還元する場合の記録等について
事業の運転資金を、友人から継続的に貰い受けるときと、事業の売上を友人に還元するときの、記録方法などを教えてください。
友人3人で音楽バンドと自主レーベル(音源出版元)を運営することを検討しています。
事業主は私のみで届け出て、残りの友人2人は運転資金を年に数回、通年で各50万円ほど私に送金するとします。
送金の流れはまだ検討中ですが、恐らく以下の流れが現実的かと思います。
友人→(現金・電子マネー)→私のプライベート口座(もしくは財布)→事業用口座
場合によっては、友人から直接事業用口座への振込もあり得るかもしれません。
できれば、どちらが適切かどうか、これについてもご意見頂きたいところです。
友人からの資金と私の資金を合わせて事業を運転し、CDの売り上げなどは友人と分割してまた友人口座に送金する流れです。
短期的には赤字事業となってしまいそうですが、私が節税効果を得られる、
中長期的に黒字化した際は、事業の管理を私のところに集約できるので分かりやすいかなと思っております。(友人2人は事業として管理する等にはあまり興味がありません。)
上記のようなモデルを想定した際に、友人からの送金と、友人への送金(売り上げの還元)はどのように記録するのが適切でしょうか?
また、モデルを考え直した方が良いなどもありましたら、最終的には自己判断で決めますので、奇譚なく頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
税理士の回答

友人からの資金提供を「借入金」として処理し、事業用口座に直接振り込んでもらうのが適切。送金時に「借入金」として記録し、後に売上を分配する際は「返済」として処理すると良いと思います。贈与にすると税務リスクが高いため避けるべきかと思います。。収支が黒字化した際は、友人への支払いを「業務委託費」や「分配金」として整理すると透明性が高まります。法人化も視野に入れると、管理がより明確になり、税制上のメリットも得られる可能性があります。
ご回答いただきましてありがとうございます。
お手数ですが重ねて質問させてください。
「借入金」として記録し、売り上げを「返済」として分配したとして、数年の間は赤字が見込まれるため借入が超過し、完済期日が確約し難い状態が続くと思われます。
また、実質的には友人も完済を急ぐ訳ではありません。
上記の状態においても、ご指導いただきました方法で処理上は問題ないでしょうか?
また、黒字化した際「業務委託」とする利点は、その分を経費として計上できるという点も含まれますでしょうか?
お手数ですがよろしくお願いいたします。

1. 借入金として処理する問題点と対応策
借入金として処理し、返済を売上から行う場合、以下の点が問題となる可能性があります。
- 完済期日が不明確: 事業が長期間赤字の場合、借入金が増え続けると、税務上「実質的な贈与」と見なされるリスクがあります。
- 利息なしの貸付: 無利息で長期間借り続けると、税務署に「寄付」や「贈与」と判断される可能性があります。
対応策:
- 簡易な契約書を作成し、「無利息」「返済期日は事業黒字化後」などの条件を明文化する。これにより「借入」としての正当性を確保できる。
- 毎年少額でも返済実績を作ることで、「借入金」の形を維持する。
- 法人化を検討し、出資金として整理すれば問題が解決する(法人では資本金として処理可能)。
2. 黒字化後の「業務委託費」の利点
- 経費計上が可能: 友人へ支払う金額を「業務委託費」として処理すれば、事業の経費になり、所得税を抑えられる。
- 透明性が高い: 「借入金の返済」とするよりも、税務上のリスクが低く、税務調査でも説明しやすい。
- 契約の明確化: 友人の貢献度(音源制作、演奏、企画等)を業務委託契約で明示すれば、正当な事業支出として処理できる。
結論
長期的に借入が続くと税務上の問題が出るため、簡易契約書を作成し、少額でも返済実績を作るのが望ましいです。黒字化後は「業務委託費」に切り替え、経費計上することで節税しつつ、税務リスクを抑えた運営が可能となります。法人化も視野に入れるとさらに明確な管理ができます。
お返事遅くなりまして申し訳ありません。
詳細にご教示頂きありがとうございます。
とても参考になりました。
本投稿は、2025年01月28日 08時40分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。